土用の丑の日
陰陽五行の「木、火、土、金、水」を
季節に当てはめると
木は春、火は夏、金は秋、水は冬と
なります。
土は四季をつなぐ役目をします。
この四季をつなぐ期間の事を
「土旺用事」(どおうようじ)といい
土が最も旺盛な用事(働き)をする期間
の事で、一般的には「土用」と
略されています。
土用は四季の四立
立春、立夏、立秋、立冬の直前の
約18日間の事を言います。
2024年の場合
立春(2月4日)の直前1月18日~2月3日まで
立夏(5月5日)の直前4月16日~5月4日まで
立秋(8月7日)の直前7月19日~8月6日まで
立冬(11月7日)の直前10月20日~11月6日まで
の期間の事を言い、年に4回土用はあります。
土用の丑の日とは、この直前の約18日間の日干支の
十二支が「丑」に当たる日の事です。
十二支の丑が次に来るのは13日目になりますので
約18日間の土用では1回または2回丑の日が来ます。
立春直前つまり冬の土用の丑の日は
1月26日(己丑)で1回同様に、
春の土用の丑の日は
4月19日(癸丑)、5月1日(乙丑)の2回
夏の土用の丑の日は
7月24日(己丑)、8月5日(辛丑)の2回
秋の土用の丑の日は
10月28日(乙丑)で1回となります。
夏の土用の丑の日以外はあまり話題に登場しません。
夏場の土用の丑の日は何と言っても
夏バテ予防、滋養強壮のために
「うなぎ」を食べる習慣が定着しています。
平賀源内がその習慣のもとになったとか言われますが
なぜそうなったのかは良く解りません。
うなぎの皮の内側には良質なコラーゲンが多く
含まれており、その保湿効果の高いたんぱく質は
肌の弾力にも影響するようです。
うなぎの身体の表面のヌルヌルした成分は
ムコプロテインと言い、胃腸の粘膜保護や
消化吸収を助ける働きがあるそうです。
夏バテ予防のほか、美容にも効果がありそうで
暑さを乗り切るにはうってつけの食材です。
うなぎ以外にも「丑」にちなんで
「う」のつく食べ物も良いとされています。
うどん、梅干し、牛の肉、瓜などがあり
値段が高騰しているうなぎにこだわらなくても
猛暑を乗り切る方法は沢山あると思います。
梅雨も明けて夏本番になりました。
熱中症にも気を付けて元気にお過ごしください。