五色の光明
陰陽五行の五色は
木が青
火が赤
土が黄
金が白
水が黒
のように配当されています。
古くから民間にも伝わっている
密教の真言の中に「光明真言」が
あります。
光明真言は様々な不幸や災いから
身を守ってくれるという真言です。
「オン、アボキャ、ベイロシャノウ
マカ、ボダラ、マニ、ハンドマ、
ジンバラ、ハラバリタヤ、ウン」
仏事の様々な場面で多用される
真言なので、聞いたことがある方も
あるかもしれません。
聞いたことが無い人も、今後の仏事で
耳を澄ませてみれば、この真言を
聞くことができるかもしれません。
光明真言の内容を簡単に要約すると
「大日如来様、五色の大光明を
放って照らしてください。」
というような意味になるようです。
五色の光明の意味は
青色の光明は、十方(八方と上下の二方)を
どこまでも照らし、天部に悟りに至るための
心を起こさせる光
赤色の光明は、畜生の世界に落ちた亡者を
照らし、残忍な諸悪の心を取り除く光
黄色の光明は、地獄に落ちた亡者を照らし
疑獄の苦しみを和らげる光
白色の光明は、餓鬼の世界に落ちた亡者を
照らし、悟りの境地に導く光
黒色の光明は、この世の人々を照らし
生老病死、四苦八苦などの人間の
苦しみを取り除く光
以上のように、現世の人々だけではなく
亡者をも救いに導くことが出来るという
とてつもなく強力な真言として
伝えられています。
機会があれば耳を澄ませて聞くのも
良いと思いますが、
光明真言を覚えてご自身で唱えてみれば
五色の光明が放たれるようにならなくても
確実にお守りの代わりをしてくれると
思いますので、是非覚えてみてください。