五行の香(かおり)
五行の香と書きましたが
もとは五臭で香りというには
ほど遠い臭いのことです。
木は臊(あぶらくさい)で動物的な臭い
火は焦(こげくさい)で焦げた様な匂い
土は香(かんばしくさい)でやや甘い臭い
金は腥(なまぐさい)で魚のような臭い
水は腐(くされくさい)で腐ったような臭い
でも最近では五行に応じた
エッセンシャルオイル(精油)が登場
「木」肝臓と胆のうの働きをサポートする香
主にストレスを開放する精油
オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット
レモングラス、カモミールなど
「火」心臓と小腸の働きをサポートする香
主に興奮を鎮め、リラックスさせる精油
ラベンダー、ジャスミン、ローズマリー
イランイラン、メリッサ、ネロリなど
「土」胃と脾臓の働きをサポートする香
主に消化吸収を助ける精油
カルダモン、コリアンダー、安息香
フランキンセンス(乳香)、白檀など
「金」肺と大腸の働きをサポートする香
抗菌作用がありバリア機能を高める精油
ユーカリ、クラリセージ、サイプレス
タイム、ティートゥリーなど
「水」腎臓と膀胱の働きをサポートする香
主に体内の水分調整を助ける精油
ゼラニウム、シダーウッド、ジンジャー
ジュニパーベリー、ベチバーなど
どの精油も機能は一つではなく
相互に五行を助け合ったりしています。
五行をサポートする香の精油は100%
天然の植物の香り成分の物を言います。
精油は濃度が高いので直接肌にはつけられません。
一般的に直接肌につける「香水」は
本来精油をアルコールなどで希釈したものです。
但し、現在はほとんどの香水が石油から
作られた人口の合成香料が混ざっているか
合成香料だけのものが多いようです。
とはいえ、お気に入りの香水の
香り成分には五行のバランスを整える
ものが天然、人工を問わず入っているものです。
精油は香り成分を抽出するのが難しい
天然の有機化合物です。
当然高価になりますし、産地や気候によって
変化してしまうので安定して同じ香りには
なりません。
しかし、合成香料にはない「薬理作用」が
科学的に証明されているものが多く
「精油」と「香水」の一番違うところです。
いくら合成香料で天然香料の香りをまねても
同じ薬理効果は期待できないそうです。
五行の香りとして薬理効果を期待するのなら
「精油」を使い、香りを一重まとうという
安心感や満足感を期待するのなら「香水」
と言うように使い分けが必要です。