72時間
72時間にまつわる話です。
まず最初はテレビの番組です。
NHK「ドキュメント72時間」
毎回ある特定の場所を選んでカメラを設置し、
72時間かけてたまたまそこを訪れた人々を
取材する番組です。
訪れた人たちにいろいろな想いや理由があり
興味の尽きない番組です。
次に、「72時間の壁」の話です。
テレビのクイズ番組ではありません。念のため
災害救助で使われる用語です。
災害に遭われた人を救助する場合の
生存確率が高い時間のことです。
その理由は
一般に、人が飲まず食わずで生き延びられる
限界時間が72時間であるという事。
また、平成7年1月17日に発生した
阪神淡路大震災において、救出者の
生存割合が発生から3日を境に急減したことも
関係しているようです。
また、テレビの番組に戻りますが
NHKが関東大震災(大正12年9月1日午前11時58分)
当時の記録映像を高精細カラー化したドキュメンタリー
で解説していたことは、地震の直撃で亡くなった人よりも
直撃を免れて生き延びた人たちがその後の72時間以内に
火災などに巻き込まれた亡くなった人の方がその何倍も多く
いたという事でした。
大震災とは「大地震による大災害」のことを言います。
このことから大きな災害の直撃を免れて
生き延びられたとしても72時間は絶対に
油断してはいけないという事です。
72時間は日数にすれば「三日」です。
「三日坊主」という言葉があります。
お坊さんの修行ではありませんが
過酷な三日間を乗り切れるかどうかが
運命の分かれ道になって来ます。