今年はまだまだ暑い日が続くようで
熱中症注意報が毎日のように出ています。
水分補給は欠かせません。
人間の体は60%~70%が水分と言われています。
体に保水されている水分の保水割合は
体中の血液に約8%
組織と組織の間に約20%
細胞に70%以上貯蔵されています
この細胞とは主に脂肪や筋肉を指します
どちらに多く含まれているでしょうか?
脂肪の方が筋肉よりも水分が多いように思いますが
実際には逆で、脂肪の保水率が約20%なのに対し
筋肉の保水率は約80%あります。
簡単に言うと、筋肉は脂肪の約4倍の保水率
があるということです。
三大栄養素が
炭水化物、タンパク質、脂質ですから
脂肪も重要な役割を果たしていますが
過度に蓄える必要はありません。
脂肪が多くて筋肉が少ないと
水分を補給しても、保水率が低いので
必要量を維持する前に、汗などで
体外に出て行ってしまいます。
汗かきの人の体型を想像して頂ければ
分かると思います。
筋肉量は成人男性で約35%、女性は約28%
これは標準の最高値にあたります。
女性はもともと筋肉量が少なく、また、
男女とも歳を重ねるごとに筋肉量は減少しますので
高齢者や女性の熱中症が増加しているのもこの為です。
人間は1日に1.5ℓ~2ℓの水分が必要だと言われています。
効率よく身体に水分補給するためには、水そのものを摂取
した方が良いのですが、飲料(コーヒーやお茶など)は
利尿作用があり水分がそのまま体外に排出される割合も高くなります。
一方、食事からの摂取は、炭水化物やタンパク質を分解する際にも
水が生成されるため体内に取り込みやすいという利点があります。
「隠れ脱水」とは症状を自覚しにくく、部屋の中だから大丈夫とか、
夜中にトイレに起きたくないからといった理由で水分補給を怠ると
いつの間にか脱水症状が進行しているケースのことです。
実際に熱中症の4割は室内で起きているという事です。
こまめな水分補給は欠かせませんが、筋肉量の減少にも
注意することが大切です。