反剋(はんこく)
反剋とは、
例えば、武士の仇討なら
返り討ちに会ってしまう
柔道なら決まったと思って掛けた技が
返し技にあって一本取られてしまう
というように
普通な絶対に負けることのない状況で
相手の反撃にあい負けてしまうことです。
反剋の「剋」は
陰陽五行説の「剋」から来ています
剋は相手をやっつけるという意味です
木、火、土、金、水の五行の順番で
二番目に来るものを剋し、循環します。
木は土の養分を吸い取るので
木剋土となります。
火は金を溶かすので
火剋金となります。
土は水をせき止めるので
土剋水となります。
金は木の枝を切るので
金剋木となります。
水は火を消すので
水剋火となります。
というように
陰陽五行説では通常は
じゃんけんみたいに
勝つ相手が決まっています。
但し、じゃんけんと違い
例外があります。
それが冒頭で説明した反剋です。
反剋は勝つはずの相手の反撃に
会い負けてしまうことです。
例えば、
木は少ない土では育ちませんし
多すぎれば埋もれてしまいます。
マッチの火では金を溶かせません。
土のう袋一つでは川をせき止められません。
堅い木を何本も枝打ちすれば刃こぼれします。
バケツ一杯の水では大火は消せません。
反剋は返り討ちにあうと考えると
イメージが悪いかもしれませんが
運命が五行のバランスで大きく変化するように
バランスの変化に気が付かなければ
思っていたことと反対の結果が
待ち受けているという事です。
反剋は
油断大敵のメッセージと考えれば
怖れることはありません。