八卦とは
易の陰()と陽(
)とを示す三本の算木
を組み合わせてできる八種の形のことを言います。
乾(けん) は陽が三本で自然界では「天」
人間界では「父」方角は「西北」を表します。
坤(こん) は陰が三本で自然界では「地」
人間界では「母」方角は「西南」を表します。
八卦はそれぞれ陰陽に分かれます
乾と坤は陽が三本、陰が三本ですから
陰陽の判別はすぐに分かると思います
「乾が陽」で「坤が陰」です。
次に
震(しん) は上二本が陰一番下が陽の
組み合わせになります。
この組み合わせの場合
震は陰陽のどちらになると思いますか?
2対1で陰が多いから陰になるように見えますが
正解は「陽」となります。
何故、「陽」になるのかと言えば
パワーバランスではなく影響力で判断します。
どういうことかと言えば
男女の組み合わせで考えると分かりやすいです
陰(女二人)の中に陽(男一人)が入った場合
パワーバランスでは陰が優位ですが
陽を意識してしまうという影響力では
陽が優位になることから三本の算木のうち
陽が一本あるものが「陽」になります。
このことは逆も真なりで
陽(男二人)の中に陰(女一人)が入った場合にも
同じこととなり三本の算木のうち
陰が一本あるものが「陰」になります。
算木は下から積みあがって行くことから
震(しん) は自然界では「雷」
人間界では「陽」の男で一番下にあることから
父母の子供で「長男」となります
方角は「東」です。
この考え方から
巽(そん) は自然界では「風」
人間界では「陰」の女で一番下にあることから
父母の子供で「長女」となります
以下同様に
坎(かん) は自然界では「水」
人間界では「中男」、方角は「北」となります。
離(り) は自然界では「火」
人間界では「中女」、方角は「南」となります。
艮(ごん) は自然界では「山」
人間界では「少男」、方角は「東北」となります。
兌(だ) は自然界では「沢」
人間界では「少女」、方角は「西」となります。
八卦の象意の一部を紹介しました
森羅万象ことごとく表すわけですから
この他にも沢山象意があります
八卦が二つ組み合わさって
8×8=64となり
易経の64卦を構成することになります。
今回は
八卦の陰陽の判別について
パワーバランスではなくその影響力にある
という事を易を習い始めた頃に教わり
「なるほど!!」と感心しましたので
紹介してみたくなった次第です。