心と体の陰陽
陰陽の基本的な作用として膨張と収縮があります。
陰が膨張で陽が収縮という作用です。
簡単に言えば
陰は膨らんだり、緩んだりの作用
陽は縮んだり、固まったりの作用のことです。
心の陰陽とは
陰が膨らんだり、緩んだりすることから考えると
想像力や夢は膨らみます
感情は緩んで泣いてしまう事もあるでしょう
心の中で陰は形や規則に縛られる事なく
抽象的に広がっていく作用をします。
つまり、私達の心を限界のない未知の世界に
導いてくれるのが陰の作用です。
一方、心の中での陽の作用とは
縮んだり、固まったりすることから
意思は固まって、決意になります。
また、失敗をして身の縮む思いをする
事もあるでしょう。
つまり、現実的で形や規則に囚われて
より具体的な世界を体験するのが陽の作用です。
心の中で陰と陽の作用は同時に存在します
いつも、陰陽のバランスは変化しているので
心は絶えず揺れ動くことになります。
体の陰陽は、膨らんで縮むことから
心臓や肺、或はその動きを支える
筋肉などが考えられます。
心臓の鼓動は、一分間に約70回前後で計算すると
70×60分×24時間=100,800回(一日当たり)です。
肺でする呼吸は4回の鼓動に対して1回呼吸するとすれば
100,800回÷4回=25,200回(一日当たり)
ということになります。
筋肉は片側が伸びればその反対側は縮みます。
その作用が無ければ歩くことも出来ません。
陰陽の作用が無ければ体は機能しませんので
命にかかわってきます。
膨張と収縮は陰陽の作用の基本ですが
他にもたくさんの作用や事柄が陰陽にはあります。
例えば、
お餅を焼くと(熱は陽の作用)膨らみます(陰の作用)
自動車のアクセルを踏み込むと燃料バルブが開く(陰の作用)
ブレーキは回転を抑えて固めて止めるので(陽の作用)
怒りは感情の爆発で(陰の作用)
それを抑えようとする理性の働きは(陽の作用)
これら一連の動きについても
細かく分析して行けば陰陽の作用に連続で
成り立っていることが分かります。
どんな現象も陰陽で説明することができます。
とりあえず今回は心と体という身近な例で
陰陽の作用を考えてみました。