ポンコツ
ポンコツとは、
老朽化したり、破損した物。
中古品や廃棄物。という事から
自動車解体業の「ポンコツ屋」というのが
子どもの頃からなじみがある言葉でした。
下町の自動車解体業の家族を描いた
昭和34年の阿川弘之の新聞小説
「ポンコツ」から世間一般に広まったようです。
ポンコツの語源や由来は定かではありませんが
ポンコツは拳骨(げんこつ)で殴る或は
殴って殺すなどという物騒な意味もあるので
拳骨から来たという説も有力です。
確かに、喧嘩をして
「ポンコツにしてやった」とか
「ポンコツにされた」などと
言いますから、そうかもしれません。
しかし、語源や由来に関係なく
現代では、廃棄物や老朽化した物の意味よりも
ダメ人間を「ポンコツ」と呼ぶ方が多いようです。
「ポンコツ人間」は性別に関係なく
愛されキャラで人気があり
マンガやテレビドラマの主人公になれ
Twitter、ユーチューブなどでは
フォロワー数を稼いでいるようです。
確かにダメ人間には違いないのですが
どこか共感できる部分もあったりして
自分と重ね合わせてしまう事も
あるのかもしれません。
また、「ポンコツ」という言葉そのものの
響きが珍妙、滑稽である為
「ポンコツ」と言われても
心に深く突き刺さるようなことが
ないような気もします。