時は金なり
時は金なりを象徴する諺に
「早起きは三文の徳」があります。
「早起きすれば何かしらの
利益がある」ということですが
早起きしても、やることが決まっていなければ
「早起きは、きもちがいいなー」が
三日続いて、四日目からは元に戻ってしまいます。
早起きを続けるのには確実な目標と
強固な意志が必要です。
「時は金なり」と簡単に言いますが
五行の「金」は当然財貨の金も現しますが
固まって動きのないことから
思い込み、固執する、執着する、という意味もあります。
例えば、「時は金なり」の金を
「針金」とすると
「針金」を時間を掛けて集めて
お金に換えれば「時は金なり」
ということになります。
実際、昭和の時代にはこれで
財を築いたという人もいるようです。
しかし、ほとんどの人は
時間をかけて「針金」を集めているうちに
「針金」に絡まってしまい、自業自縛の
「時は金縛り」状態になってしまいます。
どういう事かと言えば
生まれた瞬間に陰陽五行のバランスは
各人必ず偏りがあります。
これが各人の個性を形成しているのですが
ここに、思い込み、固執、執着等が加わることで
「金縛り状態」になってしまうという事です。
この場合の「金縛り状態」というのは
・人とうまく接することが出来ない
・人がどう思うか気になる
・人の目が気になる
・上手く断ることが出来ない
・勝手に思い込んでしまう
・とにかく頑張ってしまう
・心配のタネを探してしまう
・思ったことはすぐ言葉にしてしまう
・理屈に合わなければ行動しない
他にもいろいろあると思いますが
一人で生きていけるのなら
自業自縛で問題はありませんが
集団や社会生活では「金縛り状態」では
生き辛くなります。
・人に嫌われたくないし
・人に認められたいし
・仲間はずれになりたくないし
ということです。
ほとんどの人が皆金縛り状態なのに
社会生活を営むために
「金縛り状態」でない自分を
演出するために皆がどれだけの時間を
奪われていることか?
「時は金なり」
「時は針金なり」
「時は金縛りなり」
時はあなたを金縛りにして
意識する、しないに関わらず
ほとんどの時間を奪ってしまいます。
何故、時間が奪われてしまうのでしょうか
「時は流れるもの」と仮定すると
流れるという事から五行の「水」に配当されます。
五行の「木、火、土、金、水」の順に循環します。
「金の金縛り状態」で動けない状態では
「水の時間」に繋がらず、
時が止まった状態になり、結果として
時間が奪われたという表現になります。
現実の社会経済でもお金は流通して
初めて効果を発揮することになります。
「時は金なり」と言いますが
実際には「金は時なり」という事に
五行ではなります。
金縛りの状態では五行の循環が滞り
時の流れに乗れず、運を掴むことも出来ず
見放されてしまう可能性があります。
滞りの原因を探るのには
四柱推命の命式を構成している五行の
バランスを知ることがその第一歩になります。