陰陽五色
先週セミが鳴かないと書きましたが
その日の夕方一瞬セミに遭遇しました
木の枝から飛び立ちましたが
そのセミは鳴きませんでした
今朝もミンミンゼミが一匹鳴いていましたが
今はセミの鳴き声は聞こえません。
今年はなんだかセミのことが気になります。
気になると言えば
先週の大相撲の陰陽五色
他にもないかと調べてみると
色々ありました。
七夕の五色の短冊の他
鯉のぼりの吹き流し
成長していく子供の魔除けの意味で
五色が使われています。
仏教では五色の幕は
五正色幕(ごせいしきまく)
五間色幕(ごけんじきまく)
等と言い寺院の特別な行事の際に
本殿の正面に取り付けられる幕で
寺院によって五色の配色は異なるようですが
基本的には五行の配当色
「青、赤、黄、白、黒」から来ており
「緑、紫」などはその中間色となっています。
緑(毛髪)赤(血液)黄(身体)白(歯)紫(袈裟)で
五色全て集まるとそれは「お釈迦様」そのものを
現しているということになります。
神道においても神殿の飾り物である「幡(はた)」や
特別な行事の際に用いる「五色絹」があります。
他にも能楽の舞台に用いられる五色の揚幕
建築の上棟の際に用いられる五色幡(布の吹き流し)
等があります。
四季の季節にも色を付けて
「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」
等と表現されます。
贈答品の上包みの水引なども
不浄なものでないことを証明する
重要な役目を持っていますが
当初の白いこよりから色分けが
されるようになり
慶事には(紅白、金銀、)弔事には(黒白、白銀)
等が使用されるようになりました。
水引の本数も
慶事では5,7,9本の奇数(陽数)
弔事では2,4,6本の偶数(陰数)
が使われます。
この他にも色々なところで
陰陽五色は使われていると思います。
五色に分かれている物や
奇数や偶数に注目するすると
新たな発見があるかもしれません。