千秋楽
今日は大相撲名古屋場所の千秋楽です。
何故、最終日を千秋楽というのか
諸説あるようですが
昔は秋の収穫時期が基準になっていたようで
毎年秋の収穫高を楽しみにして
その最終結果を待つということから
期待値のピークいうことになるのでしょう
「一日千秋の思い」なども
その期待値の高さがわかります。
大相撲の場合はその期待値と結果が
全員平等というわけにはいきませんし
本場所はコロナで休場力士が増えて
対戦も混乱しているようです。
ところで、話は変わりますが
今年はセミがまだ鳴いていません
セミの鳴き声を聞いた人はいますか?
ネットでは「天変地異の前触れ」
とかいう人もおりますが
暑さの最中セミの鳴き声がうっとうしく感じますが
全然鳴いていないのも違和感があります。
セミにはセミの都合があるのでしょうが
ちょっと気になっております。
話がそれてしまいましたが
大相撲の「土俵」の話に戻ります。
陰陽五行の「土俵入り」です。
土俵の上には「吊り屋根」があります。
その四隅のは四つの房があります。
これは四房(しぶさ)といい
四季と四神を表しています
木、火、土、金、水、の五行の
方位と色、さらに土以外の四神は順番に
木は東で青、青龍
火は南で赤、朱雀
土は中央で黄色
金は西で白、白虎
水は北で黒、玄武
となります。
土俵のつり屋根の四隅の房の色は
東に青の房(現在は緑)、
西に白の房(テレビによっては薄い水色に見える時があります)
南に赤の房、
北に黒の房、
が下がっています。
そして中央の土俵が黄色の「土」
になり五行が揃いました。
では、陰陽はどこにあるかといえば
丸い土俵が「陽」で
それを囲む四角い吊り屋根が「陰」になります。
これで陰陽五行がすべて揃いました。
さらに、易経で考えますと
陽の丸は天を表し
陰の四角は地を表します。
本来天にあるべき丸が地にあり
地にあるべき四角が天にあることから
易経11番目の「卦」「地天泰」になります。
地天というように天地が逆転した象ですが
易経の考えでは
天の恵みが地に降りて施されることにより
全てのものが天に向かって生育活動し始める
ということになります。
また、土俵の四隅には柱が無く
屋根が吊り下げられていることから
その空間は一つの「小宇宙」として
考えられているのかもしれません。