易経では、『吉凶悔吝(きっきょうかいりん)は動より生ず』
と考えられています。
「吉」とは善の道に従って幸をえること
「凶」とは善の道に反して不幸になること
「悔(かい)」とは悔やんで行いを改めるかどうか、
善の道に立ち帰れるかの別れ道となります。
「吝(りん)」とは過ちを犯しても覆い隠し、
改めることもなくそのまま自滅の道を進みます。
易経ではもう一つ、「咎(とが)なし」というのがあります。
「咎なし」とは、まだ吉ではないが吉の方に向かって
一歩前進した状態をいいます。
吉も正しく固く守って行かなければ吝となり、凶となります。
吉凶の別れ道は悔です。
悔やんで改めれば咎なしで吉に帰りやすくなります。
改めることなく吝となれば、やがて凶に落ちていきます。
『吉凶悔吝(きっきょうかいりん)は動より生ず』
は動きの大小に関係なく生じてきます。
今回は動き方による吉運の違いについて考えてみたいと思います
いつまでも、現役で仕事ができて長生きできたら、
こんな幸運はないとおもいます。
普通仕事の就労時間は決まっていますから、
そこに精力を集中します。
それ以外の起きている時間はどうするかと言えば、
仕事で疲労した身体の回復のために使います。
朝起きてから寝るまでの間、
身体は集中と散漫を繰り返します。
ここでも陰陽の理論が働きます。
陽が集中で陰が散漫です。
この集中と散漫の幅が大きい程
幸運のチャンスや可能性が増えますが
身体は消耗していきますので
太く短い生き方は
寿命に影響してきます。
では、幅を小さくしたらどうなるかというと
朝起きてから寝るまでの間、
適度な集中と散漫を繰り返しながら
極端な力仕事などはしないで
無理せず身体を動かし続けると
体の消耗が少なくなりますので
細く長くという生き方は
寿命を延ばすことに繋がります。
起きている時の身体の使い方が
集中と散漫の振れ幅が大きいほど
仕事運に影響します
振れ幅を小さくして体を動かし続ければ
寿命運に影響します
四柱推命の命式を鑑定しても
夢や野心があって
一旗揚げたいと思っている人もいれば
穏やかに生きて畳の上で
死ねれば本望です
という人もいます
生き方はそれぞれ
運の考え方もそれぞれ
動きが無ければ
何も起こりませんが
両方をうまくミックスすれば、
いつまでも現役で仕事ができて
長生き出来ることになります。