吉星と凶星
四柱推命でも、吉星と凶星はあります
四柱推命の命式は十干と十二支で作成します
十干は甲乙丙丁戊己庚辛壬癸で「天干」になります。
十二支は御存じの通り
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥で「地支」となります。
四つの柱の上に十干を書きますので
上を天として「天干」と言います。
十二支は下に書きますので
下を地として「地支」と言います。
生まれた日の柱を「日柱」と言い
日柱をその人自身の柱とします。
天干は主に思考や事象と現しますので
日柱の天干から他柱の天干を観た時に
吉星と凶星に相当するものが出てきます。
地支は天干に作用する力を主に現します。
この吉星と凶星に相当するものは
絶対的な鑑定基準ではなく
相対的な鑑定基準となります。
陰陽五行のバランスの中で吉星と凶星を考えていきます。
バランスを取るというと、ヤジロベーのように左右のバランスが
取れて動かない状態を想像されるかもしれませんが
陰陽学では膨張と収縮が基本ですから、動いてる最中のバランスです。
陰陽のバランス(膨張と収縮)が上手く取れなく、動きがなくなれば
人体の心臓は止まり、呼吸も止まり生きていけなくなってしまいます。
動きの中のバランスとは、動きが上手くコントロー出来ていることです。
凶星があっても、それをコントロールするものがあれば
必ずしも、凶事に至りません。
凶星をコントロールするものが、吉星とは限らず
毒をもって毒を制すのコトワザのように、凶星でコントロール
したほうが良い場合もあります。
命式の中に凶星があっても、発動しない場合もあります。
これは、病気の因子があっても発病しない、俗にキャリアーと
言われる状態です。
発動しない場合があるのは、凶星に限ったことではなく
吉星でも同じことが起こります。
例えば
どこで占ってもらっても
「あなたは素晴らしい幸運の命を持っています。」
と言われるんですが
「苦労が多くていいことが全然ありません。」
という相談者の命式を鑑定した時に
確かに思考や事柄を現す「天干」だけを観ると
吉星に相当するものばかりでしたが
「天干」に力を与える「地支」がありませんでした
このような命式では
吉のきざしや良い話が来ても
実現には至らないということになります。
逆に、「天干」が凶ばかりであっても
悪い事が起こらない場合も当然あります。
どちらの場合であっても
命式自体は変更できませんので
時の流れを観ていくしかありません。
時の流れは、味方にもなり、何もしてくれない時もあり、
敵になって、足をひっぱられることもあります。
何か救いが少ないような感じですが、そんなことはありません。
あなたの気付きと、人間関係や生活環境によって運命は
いくらでも改善することが出来ますので、ご安心ください。
寒いのが苦手な人は、暖かい室内の職場や南向きの部屋に住むとか
人疲れしてしまう人は、研究室勤務とか、技術を身に着けて
一人でもコツコツ出来る仕事を選ぶとか、
家庭や職場の人間関係も大きく影響してきます。
これは、特異な例ですが
最悪なパートナーを選んでしまった夫婦の話
本人たちは多少ぶつかることはあっても
それ程悪くはない関係で過ごしていますが
家族や周りにいる人たちが病気や事故などで
凶事が盛り沢山になっているというケースもあります。
天、地、人
天の命式
地の環境
人の人間関係
は密接に関係しているという事なのでしょう。