桃太郎
桃太郎の話を知らない人はいないと思いますが
桃太郎の話を陰陽五行で解説します。
桃太郎のお話は五行(木、火、土、金、水)
の「金」を中心にしたお話です。
「金」象意
まずは、山から流れている川、つまり
「沢」は辛(かのと)で金
「桃」は五果では金になります。
「桃を切る」包丁も金です。
五行は季節に配当できます
木は春
火は夏
金は秋
水は冬
土は四季の間にあり、つなげる役目をします
土用の丑の日などと表現され
季節の変わり目にうなぎを
食べる習慣にもなりました。
という事から桃太郎の話は金の季節
つまり、秋を中心に話が進んでいきます。
成長して鬼退治に行く家来
「猿」「キジ」「犬」
この漢字を秋の方位に変換してみると
「秋の方位に変換する」とは
1年12か月は十二支で表せます。
念のため、十二支は
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥です。
子から始まりますが
子は今の暦では12月にあたります。
という事で
秋の方位は十二支の後段
「申」「酉」「戌」になり
今の暦では8月9月10月にあたります。
ここから分かる事は
「猿」は「申」
「キジ」は「酉」
「犬」は「戌」
となり、
家来も全て秋の方位で
「金」ということになります。
五行では「金」の次に「水」が来ます。
海を渡って鬼ヶ島に行きます。
「水」は海を表しますし
冬の方位は、亥、子、丑となります
「亥」「子」で海を渡って
ここまで
申、酉、戌、亥、子、となり
秋から冬の中心にまで
巡ってきたことになります。
次に来るのが「丑」「寅」です。
「丑」は冬の最後
「寅」は春の初めになります。
丑寅の方角は別名「鬼門」と言われ
鬼ヶ島にふさわしい場所になります。
鬼ヶ島に居る「鬼」の恰好が
角が生えて虎皮のパンツを履いているのも
「丑」の角、「寅」の皮から来ています。
鬼退治をして最後に財宝を持ち帰る
財宝も当然「金」の象意になります。
桃太郎の話は秋の収穫の時期を中心に
厳しい冬を何とか乗り越えて
春につなげることが出来れば
また、次に財宝を持ち帰る
つまり、秋の収穫の時期に
つなげることができるいう
当時の切実な願いが込められた
物語ではないかと思います。
ここまで解説してチョット気になるのが
「キビ団子」です。
「キビ」は五穀では「火」の象意にあたり
「火」は「金」を溶かしてしまうので
敵対関係なのですが「キビ」は栄養価が高く
良質のタンパク質を含み、低カロリーで
抗酸化作用が強く、免疫力アップの
作用があるわけですが
敵対関係があるのに「キビ」を
どうしたかというと
丸めて団子状態にしたのです。
「丸い団子」の形は「金」の象意になります。
キビ団子を使う成り行きは
敵に限らず相手方を「丸め込んで」
丸め込むというと悪い意味に取られやすいですが
協力者や味方を増やして
より多くの収穫をして
生活を安定させようとしたのではないかと
思います。
しかし、その後の歴史上の大きな戦いの
戦略として不動の位置を確立したのが
桃太郎のキビ団子作戦(丸め込む)
であったことことも事実です。
以上、桃太郎の陰陽五行による
深読み解説ですが
軽く読み流していただければ
幸いです。