易経とAI(人工知能)
AI(人工知能)とは、
人間の知的能力をコンピューター(計算機)
上で実現するものの事。
ということは、人間の知的能力を全て数値化出来て
初めて、AIが人間の知的能力と同等、或は
それを超えることができるということです。
現在でも、スマホやスマートスピーカー等
に質問すれば答えが瞬時に帰ってくるので、
AIはすごいと思いますが、
その為には、膨大な量の情報を数値化して
入力し、そのデータの中から数値化された
質問の回答を統計と確率で導き出しているそうです。
四則演算できるものであればAIは
スピードにおいて、人間を陵駕しています。
数値化できるものは計算できますが
論理的な思考や、好き、嫌い、おいしい、まずい、
可愛い、等個人や集団によって判断基準が
変わるものについては、数値化が困難なこともあり
AIはまだ人間の知的能力に完全には
追いついていないようです。
「チョット分かりませんでした。
ゴメンナサイ!」
とスマートスピーカーの
アレクサが言う時があります。
但し、甘く見ているとAIに取って代わられる
仕事はどんどん増えてきますので、
安心してはいられません。
では、易経とAIがどう関係してくるのでしょうか?
易経の繋辞伝(けいじでん)の中に
「極数知来之謂易」(きょくすうちらいこれをえきという)
「数を極めて来るを知るこれを易という」
易経ではこの世の全ての事象、つまり、
森羅万象を「数」いう概念でとらえていました。
但し、計算できる数値としてとらえていただけでなく
陰陽の膨張と収縮、つまり、全てのものは
動いている。陰極まれば陽に転ずるのように。
吉凶悔吝(きっきょうかいりん)
は止まることなく絶えず
動きがあるということです。
森羅万象を陰陽の膨張と収縮から、
「数」を「動」という概念でとらえていたと思います。
膨張と収縮の動きがあればどんなものでも
必ず個別の周波数を持っているということです。
易経ではその兆し始めた周波数を
筮竹(50本の竹ひご)をアンテナとして
とらえて、導き出された卦(け、又は か、とも言います)
を象徴として読み解いていきます。
サイコロを使う方が多いですが、
同じ理屈です。
「好き!」とか「可愛い!」も言葉の
周波数は毎回違うので、周波数なら当然
数値化出来ますので、最新の量子計算機で
解析すれば、更に、人に近づけるのかもしれません。
但し、映画の「ターミネーター」のような
世界にはなってほしくはありませんが!
技術の進歩は突然変異のように
世の中を一変させてしまうことがあります。
後れを取ってはいけないと思いつつも
四苦八苦している今日この頃です。
皆さんはいかがでしょうか?