一陽来復(いちようらいふく)
「一陽来復」
解釈はいくつかありますが
今年の場合は
「悪いことが続いた後に幸運に向かう」
という使い方が適当でしょう。
多難続きの今年の年末にふさわしく
来年は一陽来復になるように
願わずにはいられません。
一陽来復は旧暦の11月又は冬至を意味します。
今年の冬至は12月21日で旧暦の11月7日でした。
冬至から数日間「一陽来復のお守り」を
出している神社もあるようです。
また、来年は、仏様の力で「一陽来復」!
開運は仏様に御願いしてもいっこうにかまいません。
などと発信しているお寺もあります
「一陽来復」は良く使われますが
その由来は「易経」にあります。
易経の24番目に「地雷復」という卦があります。
「復」には元々「戻る」という意味があり
六本の卦が上から「陰」が五つ並び
一番下に「陽」の卦が立った状態のことで
この一つの「陽」立つことによって
「復」の卦そのものになるという事です。
つまり、「陽」の卦が一番下に「戻って」来た
という事から「一陽来復」ということになります。
陰の暗く悪いイメージの重なる一番下に
陽の明るい光明が差し始めてきたという事です。
季節においても冬至を過ぎれば
春の兆しが見えてくるという事になります。
「復」は「戻る」
易経ではその戻り方について
色々と書いてありますが
現実的は「過去」には戻れませんので
この戻り方には
何時という「時」
どこへという「場所」
誰とという「人間関係」
どんなふうにという「目的」
などの他に当然「費用」がかかります。
色々の選択肢がある中での決断となるわけですが
現在大きな災厄の渦が時の流れをも巻き込んで
猛威を振るっています。
時の流れが災厄に巻き込まれている状態では
個人の命(めい)だけで対抗するのは難しく
直感や理性的な判断も総動員してして下さい。
災厄の状況に応じて「一陽来復」
どこに「戻る」かも臨機応変な対応が求められます。
その為にまずは、戻るために
身の安全を図ることが重要です。
皆様くれぐれもお大事にしてください。
それでは、皆様良いお年を
お迎えください!
来年もよろしくお願いいたします。