楽天(らくてん)
楽天家とか楽天的の「楽天」です。
意味は、人生を楽観すること
自分の境遇に安んじてあくせくしないこと
でも、「天を楽しむ」とはどういうことなのでしょう?
意味の説明で「楽観」が出てきますが
この場合の「観」の意味は
物の見方や考え方を表す言葉なので
「楽観」は「楽しい見方や考え方」
楽観の反対語は悲観でこれも
「悲しい見方や考え方」で分かりやすいです。
楽天的の反対語は厭世的ですが
この厭世の「厭」の意味は
しつこくて嫌になるとか
もうたくさんだと思うなどで
「厭世」が世の中が嫌になるのが分かります。
ここで、最初の「楽天」に戻ります
天の意味を詳しく調べると
宇宙を支配するものと考えられた神
人間界に対して自然界のすべてとか
天の神が下す運命などの意味があり
「楽天」の意味も
天の理、自然の理を楽しむ境遇に安んずる
とかいう意味もあるようです。
前置きが長くなりましたが
「楽天」は本来この二文字では
あまり意味をなさず、その後に文章が続きます。
それは、易経の繋辞上伝の中にある
「楽天知命、故不憂」
「天を楽しみ命を知る、故に憂えず」
天の法則は、人間の行動や願いなど
全く無視するかのような変化を起こすことがあります。
それがいかなるものであっても
命に起きたことを知り、天に代わって行うことを
喜んで受容すること、それが同時に天を楽しむ
ことになるのだから、決して憂うる必要はない。
ということになります。
このことから
楽天=憂うる必要ない=楽観へと続きます。
現時点で「楽天」出来ることは少ないですが
不憂は大事にしたいものです。