平均体温
人の平均体温は御存じのように36.5度です。
身体に異常が発生し免疫機能を高めるために
体温は上昇しますが、異常がなければ平熱を保つ
恒常性の機能が働きます。
三大栄養素の一つ脂質も36.5度の体温を基に
吸収し機能を発揮していきます。
人以外の動物の平均体温は大体次の通りです
馬 37.6度
牛 38.6度
豚 38.9度
羊 39.1度
鶏 41.7度
魚では絶えず泳いでいるマグロが 28度位で
そのほかの魚は大体水温と同じくらいだそうです。
動物も魚も体温以上の高熱を加えれば
脂質は解けて油状になります。
さて、この油ですが人の体内に取り入れて
分解吸収されたり、体外に排泄されずに
体内に少しづつ蓄積されてしまった場合
人の体温36.5度では溶かして排泄することが
出来ない油は良くないということになります。
一般的に肉よりも魚の方が、特に油は魚の方が
良いと言われているのは、ラードなどのように
体温より低い温度では油は固まってしまうからです。
人以外の動物の平均体温は36.5度よりも高いので
健康的な(平熱)日常生活の中では、
動物の油は人の体内では固まりやすく
溶けにくいということになります。
だからと言って、高熱を出せば動物の油は
溶けるかもしれませんが、命の危険があります。
その点で言えば、
魚はマグロが28度で高い方なので
どの魚の油も36.5度の平熱で溶かすことが
できますので、体内に蓄積されることが
ないということになります。
魚のいろいろな油の成分が注目されているのは
人の身体にやさしい油ということなのでしょう。
また、植物系の油については、古くなって
酸化したりしてなければ、問題はありません。
世間的にはダイエットには脂質と炭水化物を摂らなければ良いように言われますが、
脂質の中でも人間の体温に合った油かどうかを見極めて摂ればいいということです。