五感の情報量
産業教育機器システム便覧によると
五感の情報量は次のようになっています。
視覚 83%
聴覚 11%
嗅覚 3.5%
触覚 1.5%
味覚 1.0%
調査、実験方法の詳細は解りませんが
現代の通常の日常生活に於いて
この割合で情報量が存在すると解釈するのか
この割合で情報がインプットされると解釈するのでは
大きな違いがあります。
視覚が大部分を占めるのは分かりますが
目を凝らしても、見落としたり
見ているようで、見ていなかったり
盲点というものもありますし
幻影を見たりなどどと
視覚は案外当てにならない部分もあります。
聴覚はどうかと言えば
「耳に残る」ということがある一方
「空耳」ということもあります。
嗅覚は大脳辺縁系に直接アプローチ
するので、記憶が薄れに難く
臭いが鼻に残って離れないという性質から
「鼻につく」という言葉は
うっとうしくて嫌な感じがすることや
どうも気に入らないなどの
意味で使われることがあります。
触覚の1.5は
全身に寒気や
鳥肌を立てたりします。
味覚の1.0%は
この上なく幸せな時を
もたらしてくれることがあります。
存在する五感の情報量の割合は同じでも
インプットする五感の情報量は
個人差があります。
この情報量の差が共感を生んだり、
誤解を生んだりなどと
人間関係を複雑にしたり、また
味わい深いものにしているのです。