【マスター(洲辺西玄)のメッセージ】
今回は陰陽の代表的な「形」から
その中心を求めていきます。
陰の代表的な「形」は「長方形」です。
陽の代表的な「形」は「円形」です。
このように具体的な形にすると
その中心を求めることが出来ます。
さて、ここからは算数或は数学の問題です。
長方形と円形の中心の求め方
思い出してください。
長方形の中心の求め方は簡単ですが
円形の中心の求め方は沢山有って
公式まであるようですから
数学の問題としました。
今回は数学?と拒否反応を起こさないで
最後までお付き合いください。
数学まで持ち出さなくても
両方とも案外簡単に求められます。
まずは、陰の長方形です。
四隅の角からその反対側にある角に向かって
直線を二本引く、つまり、対角線を二本引きます。
その対角線の交わる点「交点」が長方形の
中心になります。
次に、陽の円形です。
円周上に四つの点を設けます。
仮に、A、B、C、D、とします。
この四つの点を使って円周の内側に
二本の直線を引きます。
AとBで一本、CとDで一本
次に、AとBで作った直線の真ん中から
円の内側(中心方向)に向かって
垂直な線を引きます。
垂直二等分線の事です。
思い出しましたか?
CとDで作った直線からも
垂直二等分線を引きます。
この二本の線はどこかで必ず交差します。
その交点が円形の中心ということになります。
「馬鹿にするな!」とお怒りの方も
本題はここからです。
「長方形」と「円形」が半分以上欠損して
全体が分からなくなった時に
その中心を求めることができるか?
という問題です。
長方形は二つ以上の角を失えば
対角線が引けませんから
中心を求めることは不可能です。
一方で、円形は残っている円周の
内側に直線が二本引ければ
その交点から中心が求められ
その中心を基に全体を把握することが出来ます。
物事(問題)の中心(本質)の捉え方は
陰の長方形でも陽の円形でも
形がハッキリしていれば
手間や時間の差はあっても
可能ですが
全体像がハッキリしない問題については
角を残さず、しなやかに丸くした方が
解決の早道かもしれません。
何でもかんでも、柔軟な対応が
良いというわけではありません。
四角四面でとらえた方が
早いことも沢山あります。
要するに、全体像を捉えることが出来ているか
どうかで対応がかわってくるということです。