空飛ぶ納豆
納豆が実際に空を飛ぶわけでは
ありませんが、納豆を発酵させる
納豆菌は空を飛んでくるらしい。
能登半島上空3,000mを漂う納豆菌で
作った「そらなっとう」が、石川県内の
金城納豆食品から販売されている。
近くのスーパーの店頭では見たことがないし
当然食べたこともありませんので、
食レポは出来ません。
ただ、納豆臭と粘りが通常の納豆に比べ弱く、
味がまろやかなのが特徴らしいです。
控えめな納豆臭が幸いし、JALの機内食にも
提供されたということであれば、
「空飛ぶ納豆」と言うお題もまんざら
間違いということにはならないでしょう。
高度3,000mの分離株(Si37株)「そらなっとう」
発売開始は2012年7月10(納豆の日)から
ということで、かなり前から発売されていました。
つい最近まで、そらなっとうは知りませんでした。
13年以上前からの発売で現在どうなっているのか
Amazonで検索したところ、今も発売中でした。
納豆菌は、なぜ高度3,000mの上空を漂えるのか?
大気中を浮遊する粒子を「エアロゾル」と言い、
生物に由来する粒子を「バイオエアロゾル」と言います。
高度数千メートルの上空で微生物が生命を維持するには、
紫外線、乾燥による脱水、温度変化などの影響で
ダメージを受け、細胞の生体機能を維持するのは
極めて困難と思われていますが、大気中の
環境ストレスに耐えるために、微生物細胞は、
単独ではなく、黄砂などの大きな粒子に付着した
状態で発見されるそうです。
より大きな粒子に付着した微生物は、その粒子の陰で
紫外線を避け、乾燥脱水を抑え、急激な温度変化を
しのいでいるのかもしれないということです。
大きな粒子のエアロゾルがバイオエアロゾルの
微生物細胞を結果として、守るような形で飛んでくる
何が飛んでくるか分からない中も「そらなっとう」は
天の恵みということになるのでしょう。