もうすぐ3月になるというのに今日の東京は風ぴゅーぴゅーですごい寒さ!ダウンコートで通勤です。私は寒いのが苦手なので、早く暖かくなってほしいです。

寒い日は昔痛めた左脚の付け根が痛みます。十分なストレッチをせずに蹴り技を行ったせいです。前蹴上で左足を蹴り上げた瞬間、付け根付近の筋にピキピキと痛みが走り、やっちゃったーと後悔。大きな怪我にはなりませんでしたが、それ以来毎年寒くなる頃にじわじわと痛くなります。

昔一緒に空手をしていた仲間でHさんという女性がいました。年齢が上だった事もありますが女子部の中でもお姉さん的存在で、私も可愛がってもらっていました。Hさんはバリバリのキャリアウーマンで会社でもかなり重要なポストでお仕事をしています、その為日々ストレスと闘っていました。

Hさんの好きな物はロックミュージックと格闘技とお酒。会社で辛い事があると、一人でワインを空け、ロックをガンガンにかけながら格闘技のビデオを見て酔っ払い、そして泣きます。Hさんが空手を始めたのは、格闘技ビデオを見るだけでは物足りなくなり、自分で技を極めたくなったからという理由です。ヤバイです。

私の家はHさんの住むマンションと近かったので、しょっちゅうお邪魔してご飯をご馳走になったり酔っ払ったHさんと格闘技のビデオを見たり。。「私達終わってるね~。」とか言いながらも楽しかったです。

Hさんは週末には格闘技観戦に出かけてストレス解消をしていました。リングに近い場所で思いっきり声を張り上げて応援します。Hさんに連れられて初めてキックボクシングの試合を見にいった時は、リングサイドで写真を撮るカメラマンに「見えない!どけ!おいこら!」と怒鳴るHさんがとても怖かったです。

そんなHさんからある日の夕方突然の電話。今日もご飯を食べさせてもらえるのかしら、と思っていると。「怪我をしたのでしばらく空手をお休みする。」との事。

元気が無い声にびっくりして、とりあえず家で寝ているHさんのもとに駆けつけるとパジャマには着替えていますが、横になったまま動けない姿のHさん。。尾骨を骨折したそうです。

取りあえず食事と身の回りのお世話をして一息ついたところで怪我の理由を聞くと。

週末に行った格闘技観戦でいつものように立ち上がって応援していた時のこと。ゆるゆるとした試合内容にすっかり腹がたってしまい、鼻息荒くドスンと腰掛けたところ、椅子が跳ね上げ式だった事をすっかり忘れ、上がったままの座席部分にお尻を強打してそのまま動けなくなってしまった。。との事。

一瞬噴出しそうになりましたが、激痛に顔をゆがめるHさんがかわいそうでぐっとがまんしました。尾骨は背骨の一部ですから体を動かすときかなり痛いようで、暫くは安静にしなくてはならないそうです。

Hさんは1週間会社を休み復帰しましたが、完治するまでには何ヶ月もかかり、寒くなると「しっぽが痛い。」と言っていました。

その後も相変わらず格闘技観戦に出かけていましたが、跳ね上げ式の座席には絶対座らないと言って、リングにより近いパイプ椅子席で大声を上げて観戦をしていました。今では東京を離れているHさんとなかなか会う機会がありませんが、寒くなって自分の古傷が痛み出すと、お尻をなでていたHさんの姿を思い出します。