風邪で体調を崩し、良くなってきたと思うとまた熱が出る繰り返しです。昔は一日寝ていれば何となく回復してきたのですが、最近は本当に回復が遅い!空手の稽古も太鼓の練習もお休み。。。挙句の果てに雪で滑って怪我までしてしまいました。もう最悪です。。
子供の頃は走ると足を挫き、キャッチボールで突き指をし、兄貴に上手投げで投げられ肩を外し。近所の骨接ぎ院の常連でした。小学校に上がってからは怪我をすると、学校帰りにちょっとよって治療してもらい後で母親が支払いに来る、言わゆる「付け」で看てもらっていました。
大人になってからは滅多に走らないので転ぶ事もなく、怪我とはしばらく無縁になっていましたが、社会人になってから空手をはじめたおかげで、あざ、打ち身、骨折などまたもや怪我をするようになってしまいました。
空手をはじめた頃10年前の事です。稽古中怪我をするのは大概約束組手の時で、エキサイトした自分が相手の肘や膝を思いっきり蹴ってしまったり、自分の突きで自分が突き指するなど自爆的怪我ばかりでした。試合に出るような特別な稽古をしている訳ではありませんでしたから、他の女性メンバーも大体同じようなもので、はじめたばかりの女子は約束組手であざを作り、エキサイトしすぎない事と当てると自分が痛い場所を学んでいました。
女子部の中で私と同じ歳のNちゃんは170センチ近い長身で、スタイル抜群のモデルのような女子です。ロックバンドのベーシストでライブではサラサラの長い髪が揺れて凄くかっこいい!ファンも沢山いるようでした。真面目でストイック、空手の稽古も休まず参加していたので入会は私より遅かったのですが、みるみる上達。私と体格は真逆でしたがお互いに影響を受け、教え合ったり時には励まし合うなどいいライバルでした。そんなNちゃん、足の怪我が多いんです。
ちびっこの私は頑張っても強い蹴りには限界があります。そこで、相手の呼吸のタイミングで急所をピンポイントで狙ってダメージを与える蹴りを教わりました。膝から下を柔らかく使って狙いどころをコントロールします。Nちゃんが教わったのは長身と長い足を利用しての重い蹴り。身体のひねりと遠心力を利用して、ぶおーんとぶん回す。Nちゃんの蹴りをまともに受けると男の人もよろめく事があります、まるで丸太がとんで来るようです。
ぶん回し蹴りの場合、蹴りはじめの早い段階から体重を乗せているので、軌道を途中で変更すると勢いが落ちてしまいます、相手を見てある程度の軌道修正は必要なのですがNちゃんは細かい事にはこだわらないと言うか、細かいことは面倒くさいタイプなので、一度蹴り出した軌道は変えずにドカーンと蹴ります、例え相手の膝に向かってでも。。
膝もいい角度で当れば相手にダメージを与える事になりますが、組手相手もNちゃんの蹴りをまともにくらう訳にはいかないので、きれいにブロック。肘や膝の堅いところに当ればNちゃんかなりのダメージです。そんな稽古の後の女子更衣室ではドット柄のようになったNちゃんの長い足に、みんなで湿布を貼ってあげます。
「いくら空手をしているからって、女の子がこんなにあざを作っちゃダメよ!」
「毛細血管が潰れてコチコチの足になっちゃうわよ。」
「スカートはけないじゃない!」
女子部の年長メンバーから注意をされます。実家のお母さんのようです。それでもNちゃんはどこ吹く風と言った様子で、休む事なく元気に稽古をしていました。そんなNちゃんがある日左足を引きずってきました。見ると足先が石膏で固められています。骨折です。
「どうしたの!」
「。。タンスの角に小指を。。ぶつけて。。」
「え!」
足指の骨折は女子部のメンバーも経験している人が多く、私も左右両足の小指を骨折した事もあります。腫れていたいのですが、テーピングをしておくとわりとすぐに治ります。気付かずに完治していて、他の怪我でレントゲンをとって気がついたという子もいます。
Nちゃんの骨折は重症で腫れも痛みもひどく稽古を休まなければならない程でした。どんだけ強くタンスを蹴ったのでしょう。自分の不注意から稽古を休む事になりNちゃんはかなり落ち込んでいます。そんな所に先輩から励まし半分からかい半分でいじられて。でもじっと耐えて怪我の回復を待ちます。
結局Nちゃんは一ヶ月近く稽古をお休みして復活しました。怪我は完治したのですが、骨折した方の蹴りは以前程威力がありません、蹴る時に一瞬躊躇してしまうのだそうです。そこでNちゃんは手技の練習を増やし特にフックに力をそそぐ事にしました。
Nちゃんは腕も長いので、自分の懐から遠くの相手まで射程距離があります、コンパクトなフックから少し大振りのダイナミックなフック。Nちゃんの練習相手になった私は、色々な角度で繰り出されるフックをブロックせず全てよける練習です。顔面を狙って来るフックには、蹴りを警戒しながら身体を低くし、相手の背中に回り込み次の攻撃がこないように肩を抑えて制します。すかさずNちゃんからのミドルを狙う突き。長い腕でずーんと延びる突きです、足運びでは避けられないので、突き手をさばきながらNちゃんの背後にピタッとくっつくようによけます。すると振り向き様、懐を狙う角度で顔面にフック!キツイねNちゃん!さらに身体を低くしてよけつつNちゃんの身体を押して自分が横っ飛びして距離を取りやっと息をつきます。
二人の約束組手は次第にスピードアップして、攻撃側も受け側もかなり練習になったと思います。稽古終了後の女子更衣室で、Nちゃんは「タンスにはくれぐれも注意した方が良い!」と形の変わってしまった小指を見せてくれました。
注意しますとも!タンスには!
雪で滑って怪我しちゃいましたけど。
子供の頃は走ると足を挫き、キャッチボールで突き指をし、兄貴に上手投げで投げられ肩を外し。近所の骨接ぎ院の常連でした。小学校に上がってからは怪我をすると、学校帰りにちょっとよって治療してもらい後で母親が支払いに来る、言わゆる「付け」で看てもらっていました。
大人になってからは滅多に走らないので転ぶ事もなく、怪我とはしばらく無縁になっていましたが、社会人になってから空手をはじめたおかげで、あざ、打ち身、骨折などまたもや怪我をするようになってしまいました。
空手をはじめた頃10年前の事です。稽古中怪我をするのは大概約束組手の時で、エキサイトした自分が相手の肘や膝を思いっきり蹴ってしまったり、自分の突きで自分が突き指するなど自爆的怪我ばかりでした。試合に出るような特別な稽古をしている訳ではありませんでしたから、他の女性メンバーも大体同じようなもので、はじめたばかりの女子は約束組手であざを作り、エキサイトしすぎない事と当てると自分が痛い場所を学んでいました。
女子部の中で私と同じ歳のNちゃんは170センチ近い長身で、スタイル抜群のモデルのような女子です。ロックバンドのベーシストでライブではサラサラの長い髪が揺れて凄くかっこいい!ファンも沢山いるようでした。真面目でストイック、空手の稽古も休まず参加していたので入会は私より遅かったのですが、みるみる上達。私と体格は真逆でしたがお互いに影響を受け、教え合ったり時には励まし合うなどいいライバルでした。そんなNちゃん、足の怪我が多いんです。
ちびっこの私は頑張っても強い蹴りには限界があります。そこで、相手の呼吸のタイミングで急所をピンポイントで狙ってダメージを与える蹴りを教わりました。膝から下を柔らかく使って狙いどころをコントロールします。Nちゃんが教わったのは長身と長い足を利用しての重い蹴り。身体のひねりと遠心力を利用して、ぶおーんとぶん回す。Nちゃんの蹴りをまともに受けると男の人もよろめく事があります、まるで丸太がとんで来るようです。
ぶん回し蹴りの場合、蹴りはじめの早い段階から体重を乗せているので、軌道を途中で変更すると勢いが落ちてしまいます、相手を見てある程度の軌道修正は必要なのですがNちゃんは細かい事にはこだわらないと言うか、細かいことは面倒くさいタイプなので、一度蹴り出した軌道は変えずにドカーンと蹴ります、例え相手の膝に向かってでも。。
膝もいい角度で当れば相手にダメージを与える事になりますが、組手相手もNちゃんの蹴りをまともにくらう訳にはいかないので、きれいにブロック。肘や膝の堅いところに当ればNちゃんかなりのダメージです。そんな稽古の後の女子更衣室ではドット柄のようになったNちゃんの長い足に、みんなで湿布を貼ってあげます。
「いくら空手をしているからって、女の子がこんなにあざを作っちゃダメよ!」
「毛細血管が潰れてコチコチの足になっちゃうわよ。」
「スカートはけないじゃない!」
女子部の年長メンバーから注意をされます。実家のお母さんのようです。それでもNちゃんはどこ吹く風と言った様子で、休む事なく元気に稽古をしていました。そんなNちゃんがある日左足を引きずってきました。見ると足先が石膏で固められています。骨折です。
「どうしたの!」
「。。タンスの角に小指を。。ぶつけて。。」
「え!」
足指の骨折は女子部のメンバーも経験している人が多く、私も左右両足の小指を骨折した事もあります。腫れていたいのですが、テーピングをしておくとわりとすぐに治ります。気付かずに完治していて、他の怪我でレントゲンをとって気がついたという子もいます。
Nちゃんの骨折は重症で腫れも痛みもひどく稽古を休まなければならない程でした。どんだけ強くタンスを蹴ったのでしょう。自分の不注意から稽古を休む事になりNちゃんはかなり落ち込んでいます。そんな所に先輩から励まし半分からかい半分でいじられて。でもじっと耐えて怪我の回復を待ちます。
結局Nちゃんは一ヶ月近く稽古をお休みして復活しました。怪我は完治したのですが、骨折した方の蹴りは以前程威力がありません、蹴る時に一瞬躊躇してしまうのだそうです。そこでNちゃんは手技の練習を増やし特にフックに力をそそぐ事にしました。
Nちゃんは腕も長いので、自分の懐から遠くの相手まで射程距離があります、コンパクトなフックから少し大振りのダイナミックなフック。Nちゃんの練習相手になった私は、色々な角度で繰り出されるフックをブロックせず全てよける練習です。顔面を狙って来るフックには、蹴りを警戒しながら身体を低くし、相手の背中に回り込み次の攻撃がこないように肩を抑えて制します。すかさずNちゃんからのミドルを狙う突き。長い腕でずーんと延びる突きです、足運びでは避けられないので、突き手をさばきながらNちゃんの背後にピタッとくっつくようによけます。すると振り向き様、懐を狙う角度で顔面にフック!キツイねNちゃん!さらに身体を低くしてよけつつNちゃんの身体を押して自分が横っ飛びして距離を取りやっと息をつきます。
二人の約束組手は次第にスピードアップして、攻撃側も受け側もかなり練習になったと思います。稽古終了後の女子更衣室で、Nちゃんは「タンスにはくれぐれも注意した方が良い!」と形の変わってしまった小指を見せてくれました。
注意しますとも!タンスには!
雪で滑って怪我しちゃいましたけど。