『気』って何なんでしょう。ずーっと分からずにいます。

合気道にチャレンジしたのも「気」についてもっと知りたいと思っていたからです。そんな思いで始めた合気道でしたが、残念ながら一年ちょっとしか稽古出来ず現在はお休みをしています。合気道は空手の稽古とは全く違う気持ちで取り組めるので、今後余裕が出来たらもう一度挑戦しようと思っています。

合気道のS先生は、還暦を過ぎているとは思えないハツラツとした女性の方で、東京都内に大きな道場を持っていらっしゃいます。普段はニコニコと優しい方なのですが、稽古中は厳しくまるで鬼のよう、礼儀作法には特に厳しく、うっかり八兵衛の私は何度もゲンコツをいただきました。

S先生にはよく、肩を揉んでいただきました。身体の大きな男性を平気で投げ飛ばす方です、直接指導を受ける為に、遠方から先生を慕ってくる道場生もいる程の先生に、肩を揉んで頂くなんて!リラックスするどころではありません。ですが、一旦先生に触れられると、先生の手のひらはまるでホッカイロのように熱々で、力強く揉まれているわけではないのですが、肩の緊張がすっと抜けてしまうのです。

あまりに不思議だったので先生に訪ねると、気を出してるからね。との事。

出た!「気」の話。これが「気」ってことですか!

??緊張がとけて肩が気持良いのはわかりますが、「気」を理解するまでには至りません。?がいっぱいの私を見て、それではと先生が私の前に手のひらを向けて仰いました。

「押してごらん。」

これってテレビで見たことあるかも!押して動かないんだよね!あれは何か仕掛けがあるに違いないと常々思っていたので、実際に体験できるなんてすごい!と少々鼻息荒く、私は左右の手を重ね両手のチカラで、思いっきり押してみました。

あれ、動きません。びくともしない。先生デブで重いから?頑張る私に、これでどうだと先生はタイヤ付きの椅子を用意して座り、手のひらを私に向けます。これなら動くはずと、出された手のひらを軽く押してみました。

動きません!なんで~!! 足で床をおさえて無いですか!疑う私に、先生は両足を床から離して試させてくださいました。何度試しても先生も、先生が座っている椅子も全く動きません。あの手この手で試しましたが、降参です。。。

「ふふっ。じゃあ、もう一度押して。」

再度向けられた先生の手のひらを軽く押すと、先生と先生を乗せた椅子はスーッと動いて柱にあたって止まりました。

なんで???

「気を通す、通さないってこと。ね。」

どんな仕組みでそうなったのかは何度説明を受けてもわからず、自分でも椅子を使って試してみましたが当然先生のようには行かず。。

「これがわかるようになるまで頑張りなさい。」

その後、合気道の稽古の中で「気」の稽古を続けるうちに自分でもわからないけど上手く技が決まったり、相手との一体感を感じる事が何度かありました。ですが、どうしてそう出来たのかわからないので再現は出来ません。「その積み重ねで掴むもの。」S先生は言葉ではつたえられない自分で掴みなさいと仰いました。今は空手の稽古がメインですが、その中でも「気」を常に意識していつかは理解したいと思ってます。