空手を始めた頃の思い出話です

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おしかけ入会でスタートした空手修行は、初めての経験の連続で、楽しくって楽しくって。平日は夜9時から、週末は夕方からの稽古でしたが、貧血を起こしながらもほぼ毎日通いました。体中が今まで経験のしたことがないくらいの筋肉痛になり、それでもゾンビのようにがんばりました。


週末の稽古の後は食事がてら先輩方とミーティング。この時間は基本稽古の動きの説明、護身に対する考え方やトレーニング方法など、色々なお話を伺える絶好のチャンス。実はこの時にお話いただいた事が今も稽古に役立っているのです。


先輩方はお酒もかなり飲まれるので、一滴も飲めない私は先輩が酔っ払うほどにどんどん覚醒して行きます。そして、時間と先輩方の酔い加減を常にチェックしていなければなりません。というのは、先輩方はほろ酔い加減の30分が一番雄弁で一番面白く、為になるお話はこの時に聞くことが出来るからです。


このゴールデンタイムに、稽古中の疑問点や、関節技のかけ方などじゃんやん教えていただくわけです。この時大事なのはタイミングと座り位置です。基本稽古の質問をする時は動きを確認しやすい隣に。関節技を教わる時は先輩からちょっとはなれた斜め前に座らなくてはなりません。うっかり隣で関節技を教わってしまうと技の実験台になってしまい、お酒の入ったかなりきつい関節技を受けることになります。



やがてゴールデンタイムが終了すると、空手の先輩から徐々に酔っ払いのおじさん達に変身していきます。ぐでんぐでんに酔いつぶれる事はありませんが、夜型の方たちで、しかも体力もあるのでエンドレスで飲み続け、「朝まで飲んじゃったー。」なんてよくある先輩方です。一滴も飲まずにしかも平均睡眠8時間の私は到底お付き合いなどで出来ません。


「眠くなっちゃったのでそろそろ帰ります。」先輩に対してなんとも失礼な言い方ですが、歳のはなれた妹か、姪くらいの年齢の私には「気をつけてな~。」 「おつかれさん~。」と、空手以外ではおお甘な方達でした。