このブログは公開前の2022年11月9日(水)に書いています。

いよいよ新海誠監督の新作「すずめの戸締まり」がまもなく公開されます。

 

現在,詳しい内容は全くわかりませんが,どうやら「戸締まり」がキーワードのようです。

開く,始めるではなく,終わらせるということでしょうか。

 

現在,日本は少子高齢化が加速し,日本の人口は急速に減少します。

今後地方の都市は消滅していくことでしょう。

 

このような現状に対して,我々はどのように整理し,終わらせていけるのか。

そんなメッセージが込められているのかも?しれません。

 

「君の名は」では,苦痛や苦しみを無いものにし,「天気の子」ではそれらを受け入れていくことを選んだ。

その先に,終わりが待っているということなのかもしれません。

 

また,この映画はこれまで以上にスピリチュアル性が高いような気がします。

この映画が大ヒットしたとすると,我々の心の中にスピリチュアル性や,終わらせることへの共感性が十分に備わっているということなのかもしれません。

 

我々もこれからの世の中,一つ一つをいかに終わらせていけるのか,整理していくのかが問われているのかもしれません。

これが日本だけの問題なのか,世界中にもいえるのか,映画の反応から図り知ることもできるのではないでしょうか。

ユング心理学的に読み解くことも面白いかもしれませんね。

 

映画の公開を楽しみに待ちたいところです。

 

 

今、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために、全国的に非常事態宣言が出されました。
誰がこのような事態を予想したでしょう。

今回のコロナ騒動によって世界はすっかり変わってしまいました。
そして、会議や講義、研修、飲み会などなど急速にオンライン化が進み、時の流れが一気に加速しました。

ところで、昨年大ヒットした新海誠監督の映画「天気の子」。
たとえ世界が変わってしまっても、大切なものを守りたい、そんなストーリーでした。

今、私達もすっかり変わろうとしている世の中で、不安を抱え、自粛の日々を過ごしています。
RADWIMPSの「大丈夫」という曲を改めて聴いてみると、心への響き方が以前と違うことに気づくかも知れません。

私達も補高のように、たとえ世界が変わってしまっても、それを受け入れ、前に進んでいきたいですね。

洪水を新型コロナに読み替えると、どこかで私達はこのような世の到来を、予感していたのかもしれません。

本日けものフレンズ朝枠での最終回でした。

ちょうど北朝鮮ミサイル問題でJアラートが鳴り響いた地域もあった中,その数時間後にけものフレンズ最終回が放送されるという状況になってしまいました(twitterではテレ東賞賛の声があがっていました)。

 

さて,いくつかのシーン別にもう少し心理学的に考察したいと思います。

☆第11話,サンドスターを調査しにかばんちゃんがサーバルちゃんらと山に登っていく場面:

→この場面で,山に登ったことでかばんちゃんはジャパリパークが島であり,その向こうに海と別の島(陸)があることを発見します。

 

これ実はカウンセリングと全く同じです。

カウンセリングでは,相談者さんの話にカウンセラーがじっくりと耳を傾けます。これを通して,相談者さんは自分自身の心の内外を俯瞰することが可能になり,新たな気づきが生まれるのです。

これは相談者一人だけでは難しく,傍で寄り添い受け止めてくれるカウンセラーの存在がいてこそ可能となります。

 

先にこのお話はかばんちゃんが自己アイデンティティを獲得していく物語と述べましたが,このシーンからもそのことが読み取れます。

 

そして,感動的な最終回へと続きます。

果たしてかばんちゃんは無事自立を果たせるのでしょうか??