薬剤師アイの生活日誌  -38ページ目

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

こんばんは、アイです。

日常生活がようやく落ち着きを取り戻しつつあります。

ほっとすると同時に、少しつまらない気分です。

非日常的な刺激を味わいたくなるのは、人の性なのでしょうね。

 

 

 

 

先日に最終回を迎えたドラマ『コンフィデンスマン.JP』

良作だったと思います。

 

初回を見た時は、キャストが豪華なだけの駄作というのが

正直な感想でしたが、さすが売れっ子脚本家ですね。

きっちり帳尻を合わせてきました。

 

単なる詐欺被害の話ではなく、登場人物の欲望を解放することで

カタルシスを得られる作品に仕上げたのですね。

 

弱者と強者の騙し合いは、ランチェスター戦略における

『陽動作戦』と『誘導作戦』の勝負でもあります。

 

知能の高さよりも、欲望を制御する意志の強さが

重要なのだと思います。

 

 

家を建てるにあたり、外構やカーテンなど様々な業者と交渉を重ねています。

 

個人情報って、本当に保護の対象になっているのでしょうか?

建築を始めて約半年、毎週のように業者からのダイレクトメールが

届いてますけど。

東京どころか埼玉や千葉の業者からも連絡が来ていて、

薬局管理者として個人情報保護に努めているのがバカバカしくなる時があります。

ソニーとか東京オリエンタルランドとか、模範となるべき大企業が

個人情報を流出させても平気な顔で存続しているのに、

中小企業がそこまでしなきゃダメですかね?

 

まあそれはいいとして、様々な業者との交渉は楽しくもあり、怖くもあります。

 

自分を中心に世界が回る興奮と引き換えに、高額な費用をふっかけられたり

騙される可能性も否定できません。

 

どの業者を選べばいいのか。依頼を忠実に遂行してくれる業者か。

それとも依頼する側すら気付いていない価値を提供してくれる業者か。

 

もし一瞬でも、excitingな夢を見せてくれるなら。

笑って許してしまうかもしれません。たとえ損することになったとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

蒸し暑くなってきましたね。

期間限定のチョコミントアイスが食べられる時期でもあります。

 

アイのようにチョコミントアイスが大好きな人もいれば、

歯磨き粉の味といって忌み嫌う人もいます。

 

解りあえない者と、解かりあう必要はないでしょう?

敬して遠ざく。敬意は示しつつ、しかし遠ざけてしまえばいいのです。

 

 

土地の境界線上にある、倒壊の恐れがある老朽化したブロック塀について。

 

その塀に隣接する形で、アイの土地に新たなフェンスを増設する

プランを考えました。

 

我ながら、単純でつまらない解決策だと思います。

それなら初めからそうしておけよと言われそうですが、

なるべく土地を狭くしたくなかったのです。

 

隣家と交渉して、状況をコントロールしようと目論んだのが

そもそもの間違いでした。

 

塀を建築したのは隣家であり、もしアイの側に倒れれば

損害賠償請求をすると説明しても、塀を安全にするための加工費は

全額アイが負担すると説明しても、納得してもらえませんでした。

とにかく現状維持でいいとのことです。

 

境界線上のブロック塀は、体重40kg代のアイが押しても

動くのが実感できるほど脆く、しかも2mの高さがあります。

 

文字通り建設的な判断ができない相手とは、これ以上交渉する価値が

ありません。

 

リヤ王を扱うようなつもりでしたが、今後は神様を扱うようなつもりで

共生していきます。

 

そのうち仏様になるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

自宅と職場に怪我人を抱えて、今日も頑張っています。

解決のメドがついたと思っていた、隣家との境界線上にあるブロック塀の問題が

再発してしまいました。

 

老朽化して倒壊の危険性があるので、約1/3切り落として低くすることで

話がまとまっていたのですが、工事直前になってやっぱり止めてくれと

隣家から要請がありました。

 

新しく作り直すことにも反対。自腹で費用を出す気は一切なし。

何もしないでくれ、そのままにしておいてほしいとのことです。

境界線上にある塀なので、隣家の同意なくしては何もできません。

 

土地の売主に相談もしたのですが、両家で話し合ってくれとのことで、

関わらないと言われてしまいました。相談に乗るどころか、なぜか怒り出す

始末です。第三者に入ってもらうつもりだったんですけどね。

クレーマーとでも思われたんでしょうか。

 

まあ、しょーがないです。そーゆーこともありますよ。

 

アイの人生は思い通りにならないことばかりで、ずっと弱者の立場で。

無力感なんて日常で、慣れてしまいました。

 

次の手を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

世間は日本大学の話題で持ちきりですね。(うらやましいな、ヒマそうで

 

問題となったラフプレーは、昔から少なからずあったと思います。

だから当初は誰も騒がなかったし、監督は悪びれもしなかったのでしょう。

 

今回はたまたま、被害者の父親が有力者だったということです。

日大や監督の立場からすれば、運が悪かったのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

 

罪というのは、そういうことをしていれば巡り巡って、

罰がやってくるのです。

 

 

仮にそれが無理難題や違法であろうと、

上司の命令に部下は従うべきか?

 

従うしかない、とアイは考えています。そうでなければ組織は成り立ちません。

たとえ一度でも命令に逆らえば、上司と部下の関係に亀裂が生じる

覚悟をしておいたほうがいいでしょう。

 

ビジネスの世界は基本、なんでもありです。

オリンパス然り、東芝然り、薬局だって着ているものは白衣でも、

中身は大半がブラック企業ですよ。

厳しい選択を迫られるのは常に起こりうることです。

 

ただ、普通は命令というのは部下が従える許容範囲内でするものです。

命令しても無理なものは無理だし、部下が反乱を起こすリスクもあります。

自分の首を自分で締めることになりかねません。

 

危険というのは少し考えればわかるでしょうに、なぜ悲劇は起きてしまうのか?

余裕が無かったり、あるいは傲慢によるものでしょうね。

 

他人だろうと、上司と部下は一蓮托生と覚悟しなければなりません。

 

自己保身に走り醜態を晒すようでは、現場監督としても教育者としても

失格なのでしょうね。

 

アイの知ってる薬剤師で、通勤途中でやらかして

不起訴で済んだけど職場と家族を失った人がいましたが。

 

触らぬ神に祟りなしと、後進として忠告してあげればよかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

・・・えー、今度は雇用してる薬剤師が足指を骨折しました。

タンスの角にぶつけたそうです。全治2ヶ月。

 

まあ、そんなものです。不幸はいつでも3連コンボ。

そう覚悟しておけば、心が折れることはありません。

 

動じず、揺らがず、適切に仕事を処理するだけです。

時間が解決してくれるのを待つとしましょう。

 

アイが20年近く無遅刻無欠勤記録を更新(冠婚葬祭出産は除く

し続けているのはダテじゃありません。

つまりそれは、欠員のフォローにも慣れているということです。

こんな時のためのヘルプカードは用意してありますし、まだ余力はあります。

しばらく面倒な日々が続くでしょうが、たまにはこういうこともありますよ。

 

とりあえず、気分転換に衝動買いしました。

 

 

 

 

 経費で買っちゃいました。みんなで食べます。

 

 クールにこの事態を乗り切るとしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

・・・えー、相方が利き腕を骨折しました。

原因はお付き合いで参加したスポーツです。

すぐ風邪をひくわ怪我をするわ、なんて貧弱なんだろう。イチローを見習え。

 

とりあえず1ヶ月ぐらいは、子どもたちに加えて相方の面倒も

見なければならないでしょう。アイは週6フルタイムで働いているというのに。

 

これで3人目が欲しいとか言ってたんだから、笑っちゃいます。

 

不測の事態のために、余力は残しておくものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

元TOKIOの山口達也さんが、残念なことになってしまいましたね。

これから彼はどうなるのでしょうか。

 

思い返せば2016年に、眼帯姿で離婚を報告した時点で異変は起きていました。

間違った道を進んでいると、誰かが気付かせてあげる必要がありました。

ポイント・オブ・ノーリターン帰還不能点)を過ぎた後では、悔やんでも手遅れです。

 

同じ過ちを犯さないように、用心しましょう。

他山の石以て玉を攻むべし』です。

 

 

誰しも弱点はあるものです。

お金や異性に弱いとか、何かに依存してしまうとか。

それは個々に課せられた宿題だと、アイは思います。

好きなことを我慢して宿題に取り組むのは嫌でしょうけど、

いつか必ず向き合うことになります。

なぜなら宿題とは、これまでを復習しこれからを克服するための

道標だからです。

 

 

アイの弱点は、薄情なうえに自由人なところです。

幸い結婚して子も授かりましたが、愛しているかと聞かれれば、

目を逸らしたくなる衝動にかられます。

 

基本的に、ほとんどのことがどうでもいい。

束縛から解放されて自由になりたい。

 

やつらに壊されないように引き出しにしまってあるウェッジウッドの

コレクションのように、叶わぬ願望を時々こっそり取り出しては眺めて、

再びしまいこむ毎日です。

 

 

願望は増える。引き出しにしまいきれなくなる。

それでも、しまわなければならない。

自らを制し得ない者は、自由たり得ないのです。

 




GWに、多摩動物公園に行きました。

 

『みどりの日』は東京の都立公園や動物園が無料になります。

今年はこれからお金をイヤというほど消費しなければならないので、

家族で遠出したのはこれだけです。

 

地面にレジャーシートをひいて、家で握ったおむすびを頬張るアイ。

幸せなのかもしれないけど、なんて味気ない。

 

ニンニクをかけた家系ラーメンが食べたい、

花椒を利かせた麻婆豆腐が食べたい、

脂っ濃い焼肉が食べたい。

 

アイは弱点と向き合って、克服できるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

財務省の福田淳一(元財務事務次官)のセクハラ疑惑が、

大変な騒ぎとなっていますね。

予定されている消費税増税にも影響を及ぼすかもしれません。

 

どんな事情があったかは、アイにはどうでもいいことです。

女にだらしない男が墓穴を掘ったということでしょう。

また、女性記者のほうもタダでは済まないでしょうね。

人を呪わば穴ふたつとは、よくいったものです。

 

 

政治家や官僚がAIに取って代わられる日が来ないかしら。

 

ニュースを見聞きするたびに、アイは考えてしまいます。

 

安倍内閣への批判が高まってますけど、

政治家が私腹を肥やしたわけでもないですし(少なくとも証拠はない)、

悪質な違法行為をしたわけでもありません。

 

官僚のセクハラ疑惑だって、女性記者は裁判に訴える気はないんでしょう?

名乗り出なくたっていいですけど、セクハラの証拠となる音声データは

編集しないで報道しなければフェアではありません。それこそ、

フェイクニュースになってしまいます。

 

結局のところ、真実か虚偽かなんてどうでもいいのでしょうね。

空気で決まってしまうのでしょう。

安倍内閣がこの空気を変える手っ取り早い方法は、

もう一度解散総選挙をすることです。

半年前にやったばかりですが、リアリストの安倍総理なら

やると思います。

仮に選挙となれば、また多額の国費が浪費されることになりますが、

これも民主主義の功罪なのでしょうね。

 

 

アイの個人的見解として、責任重大な仕事ほど、

将来的には機械が担うことになると思うのです。

 

文明の進歩に比例して社会問題も難解さを増しています。

それに対応するには人間の処理能力では追いつかず、

機械に頼らざるをえないというか、機械にしかできないという

段階に近付いているのではないでしょうか。

 

もちろん、責任重大な仕事を機械に委ねてしまうのは、

誰でも不安を覚えるでしょう。

 

ですが責任重大な仕事ほど、感情や空気に左右されない

判断が求められますし、そもそも人間は責任逃れをしがちです。

ある意味では機械のほうがよほど信用できるかもしれません。

 

とはいえ機械はしょせん単能で、人間の応用力には敵いません。

だから古代文明のリーダーが例えば卑弥呼のような占い師だったように、

正確無比な占い師として国全体を正しい方向に導く役割をAIのような

高度機械に任せて、人間はこれまで用いてきた機械と高度機械との間を

取り持つインターフェースのような役割を担うことになるんじゃないでしょうか。

 

そうなれば人間は責任という名の重圧から解放されるし、

国は間違ったリーダーによって右往左往することもなくなると思うのですけどね。

 

 

ちなみに薬局薬剤師の仕事はAIに取って代わられるか?

 

少なくともアイが現役で働く今後30年ぐらいは心配無いと見ています。

報酬が下がる可能性は大です。

 

調剤の自動化する機械も開発されていますし、

AIが服薬管理してくれる時代が来ても、薬局薬剤師の仕事は

無くならないでしょう。

 

医師と患者、薬と人、薬剤師はすでにインターフェースなのです。

 

こんな厄介で、面倒で、自己矛盾に満ちた仕事。機械だってお断りと思うでしょう。

 

無力さを噛み締めながら、苦味を味わいながら、今日もアイはお仕事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

政治も経済も雲行きが怪しくなってきました。

嵐が来るかもしれません。

 

恐怖は常に無知から生じる。』とエマーソンは著書に書き記したそうです。

知識と経験を積めば、何事にも動じることなく対処できるということですね。

経験といっても、寿命が縮まるほどの修羅場に巡り合うことなんて

そう無いですし、無いように心がけるべきですから。

 

まずは知識を、本を読みましょう。これからのために、これまでを学ぶのです。

 

 

 

 

 

憲法の改正の前に、正しい歴史認識の共有が必要ではないかと思うのは、

アイだけでしょうか。

 

外国に侵略されたらどうする!?なんて危機を煽っても

実感が湧かないのはしょうがないです。もはや日本人の大半が

経験してないわけですから。(それは幸せなことですけど

 

ならば筋道を立てて解説し、正しい過程を経たうえで

直していくしかないでしょう。

 

その場の思いつきでいい加減に勢い任せで決めようとするから、

上手くいかないし、嫌われるのです。

 

 

 

 

 

急速に少子高齢化が進む日本は、将来的にどうなるのでしょうね。

なんとなくこのままズルズルいってしまうような気がしますが。

 

福岡の実家は借り手がついたので(レストランになりました)、

まだ残っていますが、いまさら九州に戻る気はありません。

家も買っちゃったし。

 

先のことなんて正直わかりませんが、きっとアイは死ぬまで働くのでしょう。

アイ自身の誇りのために。

 

 

 

 

 

要するに、科学はここまで進歩しているということですね。

 

人が進化して不死になるのと、

人工知能が進化してドラえもんが開発されるのと、

どっちが早いでしょうか。

 

 

 

 

 

 

どちらもまあまあ面白い本でした。

 

いつか食糧問題で戦争になったら、笑うしかないですね。

 

2000年以上の歴史を経ても、人類は全く進歩していないという

証明になってしまいますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 教養としての社会保障は、医療関係者なら一度は目を通しておいて

損はないと思います。

 

 日本の社会保障制度はますます複雑化していくでしょう。

問題を解決せずに先送りしながら。

 

 知ってると知らないとでは、今後の方針が違ってくると思います。

 

 自らの内にある「正しいこと」が、狂ってしまわないためにも。

 

 

 

 「駄目だ、出ない。」

 

 コントローラーと本(ロードの合間に読む)を投げ出して、ため息をつくアイ。

 

 ギブアップです。ブラッドボーンで血質強化の血晶石を夜な夜な

採掘していたのですが、確率低過ぎ。ネットで宇宙悪夢的とまで

言われていたのはダテじゃありませんでした。

 2個までは集めましたが、残りあと1個が出てくれません。

 

 

 

 デモンズソウルの『純粋な刃石』を3個集めたこともあるアイですが、

ここまでです。我ながら衰えたということでしょう、精神的にも。

 

 まあ、しょうがありません。

 

 

 

 

 ちょっと帝国滅ぼしてきます。

 

 再びロードランに赴く前に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、アイです。

安倍総理の支持率が低下しているようですね。

自業自得ではありますけど、考えてみてください。

仮に安倍総理が退陣した場合、あのトランプ・プーチン・習近平を

誰が相手するというのでしょうか。

 

リアリストの安倍総理以外に適任はいないと思うのですけどね。

モンスターにはそれに相応しい人材と方法を当てるべきです。

少なくとも、ナメられてはいけません。

 

 

隣家との境界線上にある、老朽化したブロック塀について

土地の売主を巻きこみ、建築業者にアドバイスを頂きました。

 

隣家の住人は、インターホンは壊れたままにしておくわ、

電話番号は非通知だわ、連絡をお願いした手紙をポストに入れても

2通目からは無視するわで、話し合いが難しい相手なのですが、

何ごとも初めが肝心です。

 

土地の売主を通じてアポイントを取ってもらい、

建築業者と不動産屋も引き連れて現地に行くと、

門の前でご婦人が待っていました。

 

「ここで話すとご近所に聞かれるから、場所を変えてください。」

 

誰も聞いてないわよ。しかも客人に対して、

家の中どころか門の内側にすら入らせないつもりなのね。

 

近くの喫茶店を提案しましたが、立ち話で手短にして下さいとのことで

少し離れた道端で話をしました。

 

塀は、今は亡きご婦人の夫が建てたものだそうで、

残しておきたいとの要望でした。

 

しかし、建築業者と念のため別の外構業者にも見てもらったのですが、

塀は地盤も弱く、いつ倒壊してもおかしくない状態と断言されました。

 

それに、隣家は以前に別の箇所の塀は建て直しているのです。

当然ながら塀はアイの家だけでなく他の住居にも隣接しています。

情報を集めたところ、塀の建て直し費用は全額むこう持ちとの条件で

隣家は合意したとのことでした。

 

しょせん世の中カネです。

ご婦人は80を過ぎた高齢で年金暮らしでしょうし、

同居している息子も定職についているか不明なので、そういうことなのでしょう。

そもそも、塀どころか自宅もリフォームしないとヤバい感じですし。

 

ここはいかに負担を抑えて安全を確保するかです。

 

「ご提案させて頂きたいのですが、ブロック塀の上部を

切り落として、低くさせてもらえないでしょうか。

高さがなければ地震や強風の影響も下がります。

もちろん、こちらの言い出したことですから費用は全額アイが持ちます。」

 

「あら、そうなの?でもどうせなら建て直したほうがいいんじゃない?」

 

じゃあやってよ、建てたあんたの家が責任もって。

 

「・・・もちろんそれが一番ですが、建て直すとなると

費用は50万ぐらいかかると言われています。

切り落とすだけならそこまでかかりませんから。

せっかくですから、明るくして見栄えを良くしましょう。

玄関のライトをプレゼントさせて頂きます。お近づきの印ということで。」

 

心なしか表情も明るくなったご婦人。

 

「そんな、悪いわねぇ。お願いしていいんですか?

 わたし実はあなたの薬局に行ったことあるのよ。

 どんな人が来るかと思ったけど、良い人そうで安心したわ。」

 

それからご婦人の昔話にしばらく付き合った後、

ブロックの切り落としに同意したということを業者も不動産屋も

確かに聞いたと、お互い確認しあったうえで解散しました。

 

本当は文書契約したいところですけど、隣家との付き合いは

杓子定規にいくものではないですから。

いざ施工となった時に注文をつけてくる可能性は否定できませんが、

とりあえずは一歩前進です。

 

ブロックを多少切り下げたところで隣家の外観が変化するわけでもなし。

誰にとっても損のない、正しい取り引きだと思うのですけどね。

 

 

人は自分の実力を正しく判定できない動物ですから、

思い通りにいかないことがあるのは当然です。

 

相手の立場を無視して、一方的に何かを押し進めようとするのは

楽だし、力に酔いしれることができて気分が良いかもしれませんけど。

 

なんとか良いアイデアを出して、道を切り開くことができればいいと

アイは考えています。

 

だって、相手を滅ぼしてしまうほど覚悟があるわけじゃなし。

関係はずっと続いていくのですから。