こんばんは、アイです。
先日、こんな発表がありました。
https://www.hospital.or.jp/site/news/file/1710496901.pdf
院外処方せんで変更不可と
されてない場合、
後発医薬品→先発医薬品への
変更。変更調剤後の薬剤料が
変更前を超えるような、
含量規格が異なる等の
後発医薬品への変更を
認めるというものです。
要するに、カルボシステイン錠
500mgの後発品(7.9円)
→ムコダイン錠500mg(10.3円)
への変更。あるいは、
カルボシステイン錠500mgの
後発品1錠(7.9円)→
カルボシステイン錠250mgの
後発品2錠(10.4円)も
患者さんの同意を得られれば
OKということでしょうか。
地味に助かるルール変更です。
そうしなければ回らないほど、
現場はにっちもさっちもいかなく
なっているということです。
人口減少が確定しているこの国では、
分け合う資産が限られています。
誰かのぶんを増やそうとすれば、
別の誰かのぶんを減らさなければ
ならない。
自然と強いものが弱いものに
負債を押し付けるようになります。
国の医療費が増大する→
製薬会社に負債を押し付ける→
製薬会社の生産能力が低下する→
薬不足が発生し、薬に希少価値がつく→
薬価差益どころか、薬を確保するために
言い値で薬を仕入れるしかない→
病院も薬局も薬価差益に頼らない
経営にシフトせざるをえない←イマココ!
よっぽど数字に弱くない限り、
院内処方は割に合わないという現実に
医師も直面せざるをえないでしょう。
院外処方せん率は90%前後まで
上昇するとアイは予想しています。
コストも上昇する一方ですから、
ICT化も進むでしょう。
間違った政策を選んでいるとしか
思えないのに、結果的には正しい
方向に進んでいることに気づきます。
まあ、道というのは
そうしたものかもしれません。
抵抗したり、遠回りをしても、
結局行き着く先は同じだと。
ならば、焦る必要はありません。
なるようにしかならないとしたら、
後は前に足を進め続ける
勇気と情熱だけですよ。