こんばんは、アイです。
先週末の東京は、大雪でした。
なんだかんだで1年に1回は、東京でも雪が降ります。
雪の日って、当然だけど来局される患者さんも少ないわけで、
早めに仕事を切り上げて帰りたくなります。
だけど、そういうわけにもいかないのでしょうね。
営業時間とはコミットです。是が非でも守らなければなりません。
逆に言えば、守れないコミットはするなということです。
おやジさん、コメントありがとうございます。
アイの薬局だって、どうなるかはわかりません。
まあ薬局が潰れたとしても、アイは死にませんけどね。
おやジさんの仰る通り、都立や県立病院の安定や、
大規模チェーンから眺めた場合、調剤薬局の多くがやたらと
エキサイティングすぎる状況になっている構図に見えるでしょう。
ですが、視点を足元に移してご覧下さい。
自らの立場が、いかに薄氷かを知ることができます。
もはや開業と雇われのリスクは同等に近づいています。
明日をも知れぬ身なのは、みな変わらない。
中国のハイアールという会社のCEOは、こう言ったそうです。
道半ばで倒れる責任は、自分自身にあると。
・近隣の医療機関にあわせた開局時間では、地域における薬局としての
必要な機能を果たすことが困難であるため、患家(居宅)において
薬剤管理指導業務(以下「在宅薬剤管理指導」という。)を行う
小規模薬局を除いて、原則として薬局は、午前8時から午後7時までの
時間帯に8時間以上連続して開局していること。
・開局時間以外であっても、緊急時等に対応できる体制として、
休日・夜間等における緊急時等の連絡先を患者に情報提供するとともに、
自薬局で対応できない場合には他の薬局と連携し、休日・夜間等の対応が
可能である体制を整備していること。
特に、在宅薬剤管理指導の充実を図る観点等から、個々の薬局における
休日・夜間等の緊急時等への対応の即応性を考慮すると、24時間対応
可能な体制を整えることはより望ましいものと考えられる。
一通り文章を読み終えて、あくびをするアイ。
例えるなら「ぼくの考えた理想のおうち」ってとこかしら。
これをひとつ構築するのに、いくらかかるんだろう。
薬局の仕事はいまや、収入と仕事が反比例の関係となっています。
収入は年々減らされるのに、仕事の手間ばかりが増えていく。
確かに薬局が長時間営業するようになれば、患者さんにとっては
便利でしょう。
だけどまあ、労働基準法とか人件費とか防犯とか様々な問題が
あるわけで。
できるなら結構ですが、無理なら正直にできないとするべきです。
昨年も、都内でこんな事件がありました。
> 救急搬送された東京都内の診療所(11床)で、女性(当時28歳)が
死亡したのは適切な治療を怠ったためだなどとして、女性の夫(31)らが
治療に当たった 院長や診療所、救急医療機関に指定した東京都などを相手取り、
計約9000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、女性は激しい腹痛を訴え、世田谷区内の診療所に
救急搬送されたが、翌朝に死亡した。行政解剖の結果、死因は
「子宮外妊娠破裂による腹腔内出血」とされた。
遺族側は、院長が子宮外妊娠破裂を疑わず、「急性胃炎・過呼吸症候群」と
誤った診断をし、適切な処置を怠ったと主張。
診療所の当直看護師は1人のみで、午前6時~9時は誰もいない状況が
常態化していたのに、 診療所を救急医療機関に指定した都にも
重大な過失があると訴えている。
アイも出産を控える身として、ショッキングなニュースでした。
何が正しくて誰が間違っていたかは裁判所が決めることであり、
アイは何も言いません。
ただ救急医療機関の指定を取っていたために、この診療所で事件は起きた。
それは事実です。
そういえば、薬局に対しては「8時間以上連続して開局していること」とか、
「休日・夜間等の対応が可能」とか、なんかエラそうに言ってますけど、
診療所やクリニックに対して、厚労省は何も言いませんね。
診療所やクリニックは、お昼休みを2時間以上
取るところも多く、1日6時間程度しか営業
しなかったり、平気で休診したりしてますけど、
それはあるべき姿として正しいのですか。
まあ、また誰かが死んでも困るしな。
医師や病院には何も言えないくせに、弱い立場の薬剤師や薬局にだけ
あれこれ注文つけるあたりが、いかにも官僚らしいです。
大雪の土曜日。
薬局で本を読みながら、時が過ぎるのを待つアイ。
こんな日はさすがにヒマです。しかたない、天気には勝てません。
お弁当でも食べようかと思っていた時でした。
ひさしぶりに自動ドアが開き、まだ若い患者さんが薬局にいらっしゃいました。
差し出された処方せんにぎょっとするアイ。
またずいぶん珍しい薬だな。ひょっとしてトキソプラズマ?
処方せんを受け取ったうえで、話をします。
「すいません、うちに在庫がない薬なので、お取り寄せになるのですが、
月曜日でも構いませんか?」
しぶい顔をする患者さん。
「先生が、どこにでもある薬だからと言ってたので、こちらに来たんですけど。」
それは、某有名総合病院の処方せんでした。
院内処方が主なのですけど、自分のところにない薬を院外処方で
出したりするのです。
病院にとっては都合がいいのでしょうけど、けっこう迷惑。
お前のところにない薬は薬局にだってないんだよ。いいかげんなこと言うな。
結局、この患者さんは2時間ほど薬局にいました。
近隣の薬局を探したけど全くなくて、土曜日営業している卸でも取寄せ品で、
もうお手上げ侍。だいたいこんな大雪の日に、無い薬を調達することは難しい。
おまけに、その総合病院近くの薬局なら在庫があるかと思いきや、
土曜日はお休みときてる。病院が週休二日制なので、薬局もそれに合わせて
休んでいるのです。
最終的に、病院の救急に電話して、当直の医師に指示を仰ぎました。
返答に1時間近くも待たされましたけどね。
すぐに薬を飲み始めなくても症状に影響はないと思われる、という見解を
頂きました。
電話の内容を伝えると患者さんは安心したようで、結果的に
自分の家の近くの薬局でもらうことにして、処方せんを持って帰っていきました。
見送って、ひとり苦笑いするアイ。
まさにザ・タダ働き。
あまり待ってるのがかわいそうで、お茶とお菓子まで出してあげたんだけどな。
まあ、いい。小分け対応もないような薬で端数が出てしまうから、どのみち
損することになる。
窓の外を眺めます。
午後になって風も強くなり、雪はますます降りしきる。
こんな日ぐらいベストを尽くしても、バチは当たらないだろう。
先週末の東京は、大雪でした。
なんだかんだで1年に1回は、東京でも雪が降ります。
雪の日って、当然だけど来局される患者さんも少ないわけで、
早めに仕事を切り上げて帰りたくなります。
だけど、そういうわけにもいかないのでしょうね。
営業時間とはコミットです。是が非でも守らなければなりません。
逆に言えば、守れないコミットはするなということです。
おやジさん、コメントありがとうございます。
アイの薬局だって、どうなるかはわかりません。
まあ薬局が潰れたとしても、アイは死にませんけどね。
おやジさんの仰る通り、都立や県立病院の安定や、
大規模チェーンから眺めた場合、調剤薬局の多くがやたらと
エキサイティングすぎる状況になっている構図に見えるでしょう。
ですが、視点を足元に移してご覧下さい。
自らの立場が、いかに薄氷かを知ることができます。
もはや開業と雇われのリスクは同等に近づいています。
明日をも知れぬ身なのは、みな変わらない。
中国のハイアールという会社のCEOは、こう言ったそうです。
道半ばで倒れる責任は、自分自身にあると。
・近隣の医療機関にあわせた開局時間では、地域における薬局としての
必要な機能を果たすことが困難であるため、患家(居宅)において
薬剤管理指導業務(以下「在宅薬剤管理指導」という。)を行う
小規模薬局を除いて、原則として薬局は、午前8時から午後7時までの
時間帯に8時間以上連続して開局していること。
・開局時間以外であっても、緊急時等に対応できる体制として、
休日・夜間等における緊急時等の連絡先を患者に情報提供するとともに、
自薬局で対応できない場合には他の薬局と連携し、休日・夜間等の対応が
可能である体制を整備していること。
特に、在宅薬剤管理指導の充実を図る観点等から、個々の薬局における
休日・夜間等の緊急時等への対応の即応性を考慮すると、24時間対応
可能な体制を整えることはより望ましいものと考えられる。
一通り文章を読み終えて、あくびをするアイ。
例えるなら「ぼくの考えた理想のおうち」ってとこかしら。
これをひとつ構築するのに、いくらかかるんだろう。
薬局の仕事はいまや、収入と仕事が反比例の関係となっています。
収入は年々減らされるのに、仕事の手間ばかりが増えていく。
確かに薬局が長時間営業するようになれば、患者さんにとっては
便利でしょう。
だけどまあ、労働基準法とか人件費とか防犯とか様々な問題が
あるわけで。
できるなら結構ですが、無理なら正直にできないとするべきです。
昨年も、都内でこんな事件がありました。
> 救急搬送された東京都内の診療所(11床)で、女性(当時28歳)が
死亡したのは適切な治療を怠ったためだなどとして、女性の夫(31)らが
治療に当たった 院長や診療所、救急医療機関に指定した東京都などを相手取り、
計約9000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、女性は激しい腹痛を訴え、世田谷区内の診療所に
救急搬送されたが、翌朝に死亡した。行政解剖の結果、死因は
「子宮外妊娠破裂による腹腔内出血」とされた。
遺族側は、院長が子宮外妊娠破裂を疑わず、「急性胃炎・過呼吸症候群」と
誤った診断をし、適切な処置を怠ったと主張。
診療所の当直看護師は1人のみで、午前6時~9時は誰もいない状況が
常態化していたのに、 診療所を救急医療機関に指定した都にも
重大な過失があると訴えている。
アイも出産を控える身として、ショッキングなニュースでした。
何が正しくて誰が間違っていたかは裁判所が決めることであり、
アイは何も言いません。
ただ救急医療機関の指定を取っていたために、この診療所で事件は起きた。
それは事実です。
そういえば、薬局に対しては「8時間以上連続して開局していること」とか、
「休日・夜間等の対応が可能」とか、なんかエラそうに言ってますけど、
診療所やクリニックに対して、厚労省は何も言いませんね。
診療所やクリニックは、お昼休みを2時間以上
取るところも多く、1日6時間程度しか営業
しなかったり、平気で休診したりしてますけど、
それはあるべき姿として正しいのですか。
まあ、また誰かが死んでも困るしな。
医師や病院には何も言えないくせに、弱い立場の薬剤師や薬局にだけ
あれこれ注文つけるあたりが、いかにも官僚らしいです。
大雪の土曜日。
薬局で本を読みながら、時が過ぎるのを待つアイ。
こんな日はさすがにヒマです。しかたない、天気には勝てません。
お弁当でも食べようかと思っていた時でした。
ひさしぶりに自動ドアが開き、まだ若い患者さんが薬局にいらっしゃいました。
差し出された処方せんにぎょっとするアイ。
またずいぶん珍しい薬だな。ひょっとしてトキソプラズマ?
処方せんを受け取ったうえで、話をします。
「すいません、うちに在庫がない薬なので、お取り寄せになるのですが、
月曜日でも構いませんか?」
しぶい顔をする患者さん。
「先生が、どこにでもある薬だからと言ってたので、こちらに来たんですけど。」
それは、某有名総合病院の処方せんでした。
院内処方が主なのですけど、自分のところにない薬を院外処方で
出したりするのです。
病院にとっては都合がいいのでしょうけど、けっこう迷惑。
お前のところにない薬は薬局にだってないんだよ。いいかげんなこと言うな。
結局、この患者さんは2時間ほど薬局にいました。
近隣の薬局を探したけど全くなくて、土曜日営業している卸でも取寄せ品で、
もうお手上げ侍。だいたいこんな大雪の日に、無い薬を調達することは難しい。
おまけに、その総合病院近くの薬局なら在庫があるかと思いきや、
土曜日はお休みときてる。病院が週休二日制なので、薬局もそれに合わせて
休んでいるのです。
最終的に、病院の救急に電話して、当直の医師に指示を仰ぎました。
返答に1時間近くも待たされましたけどね。
すぐに薬を飲み始めなくても症状に影響はないと思われる、という見解を
頂きました。
電話の内容を伝えると患者さんは安心したようで、結果的に
自分の家の近くの薬局でもらうことにして、処方せんを持って帰っていきました。
見送って、ひとり苦笑いするアイ。
まさにザ・タダ働き。
あまり待ってるのがかわいそうで、お茶とお菓子まで出してあげたんだけどな。
まあ、いい。小分け対応もないような薬で端数が出てしまうから、どのみち
損することになる。
窓の外を眺めます。
午後になって風も強くなり、雪はますます降りしきる。
こんな日ぐらいベストを尽くしても、バチは当たらないだろう。
