歳を取るにしたがって指先の動きは目に見えて悪くなる。
若い頃からは想像もできない程で、歳取ってから驚くというのが大方のようだ。
斯く言う私がそうで、去年か一昨年ブログアップしたように、長い間着ることの無かったワイシャツを着ようとして、愕然とした。
現役の頃着ていたワイシャツを、もう着ないし普段着に下ろそうや、となってその一着を着た時のこと。
何の気なしにボタンを止めようとしたら、全然できないのだ。
特に襟、袖のボタンが絶望的と言って良いほど止められない。
私は「こらイカン。」と反省し、それまでのポロシャツやファスナーのシャツを止め、上ワイシャツしか着ないことにした。
もちろん、機能回復を目的としているから、いくら困難でもボタンを全部止めることを我が身に課した。
その結果、初めは全ボタン止めに15分もかかっていたのが半年ほどで5分くらいで済むようになった。
訓練すればかなり回復するのだな、と自分のことながら嬉しかった。
余談ながら、このワイシャツ着用で着ること無くなったポロシャツを久しぶりに着てみたら、襟ボタンの止めやすかったこと。
やはり、ポロシャツだけでは指先機能が落ちるのだな~と実感したのでした。
指先機能は、他に釣にもかなり必要だし、斯くなる上はこのままワイシャツを襟が擦り切れるまで着続けようと決めたのでした。
さらに余談。我が国経済成長期の頃出来たワイシャツは、仕立てはしっかりしているし綿100の素材だからとても暖かく、現代の化繊のシャツより大分暖かいのです。
かくて、寒いうちはワイシャツを着るべし、と思ったのでした。
おしまい