東野圭吾著「素敵な日本人」(光文社刊)を読んだ。
「叔父ちゃん、これ読む?」と時たま我が家に寄ってくれる姪っ子が上掲の文庫本をくれた。
東野圭吾の著作はだいたい気に入ってるので「ああ、有難う❗️」と喜んで頂戴した。
「短編集で、合間合間に読むのにはピッたしだよ。」と言った通り本書は短時間で読み切れる短編ばかりが九編掲載されている。
しかもどの短編も面白い。
平凡なようでありながら大方の予想を覆すストーリーばかり。
それもクスッと笑わせたり、物語の落ちでゾッとしたり、なかなか読者を楽しませてくれる仕掛けに満ちている。
これは、珠玉の短編集と言ってもいいのではないか?と思う。
そのお礼にと思って
「次、『天空の蜂』と言うのを読む積もりだけど、読んだらあげるわ。」
と言ったら「ああ、もうそれ読んだ。映画も見たからいいよ。」と返されちまった。
さすが東野ファンだけあるな、と叔父ちゃんは出鼻を挫かれて仕舞ったのでした。
おしまい