アトリエリーフ 73系の製作(58) | 黄金色の電車工房から

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2019.8.15 yahooブログ「16番鉄道模型と鉄道写真の部屋」より移転してきました。
1/80真鍮キット工作の楽しみを広めるべく更新してまいります。
一応、旧型国電が専門です。



今日はふと思い立って、レイアウトボードのNゲージレールを撤去し、これまでに作ってきた73系シリーズを並べてみることにしました。

手前から鶴見線、南武線、片町線です。
このうち南武線については、クモハとモハを一両ずつ足して4+2の6両編成になればひとまず一段落となるわけですが、この2両については今後発売予定の73600(後パンタ)と、モハ72850を組み込むつもりなので、今はまだどうしようもありません。


初期に製作したこの79474なんかはもうホコリかぶってきてしまいました。
フラックスも飛び散りそうだし、早めに洗浄して格納してやらなくては。

ちなみに、このように整列させたのは単に記念撮影というだけではなく、全体としての統一感のチェックとカプラーの方向確認の意味もあります。

実はこの編成では中間の連結器をIMONカプラー密連にタイプにしているのですが、連結器の腕の長さが異なる207番と209番を併用し、奇数向連結器は207番、偶数向連結器は209番として最適な連結間隔を実現しているため、例えば207+207でガッチャンコしていないかをチェックしているのです。


さて、前回もチラリとお知らせしたクモハ73近代化改造車をもう一両こしらえるという話ですが、まずは小手先の整形から…
2番目に出動回数の多いカツミの平型コテ先ですが、かなりボロボロになってきたので先端を切除た上でキレイにしてやろうと思います。


じゃん!!
だいぶ短くなってきましたが、短ければ短いほどヒーターからの距離も近くなり熱伝導が良い筈なので、まだまだ使う予定です。
後ろの強力な大形ヤスリでゴリゴリやって整形してやりました。


はい、もう作業工程をひとつひとつご紹介する必要も無いですよね。13(15)両目ですからね笑
このように車体にアングルを取り付け終わったタイミングで、ようやくどこの誰にするか決まりました。


今回は、明石電車区に配属され東海道線で活躍したのち最晩年は富山港線へと転属したクモハ73049号車を作ることにします。ブルーの仕様で。

前回作ったクモハ73近代化改造車は南武線のクモハ73501でしたが、あの個体は配管が前面に露出していたりですとか、乗務員扉ヨコのステップが原型タイプだったりして製作に手間がかかっていたので、今回はそのような追加加工をしなくても、キットそのまま組めば良い73049を選択したのです。

上の写真は、ジャンパ線受けと窓上の手すり位置を実車同様の位置に移設するため、取付穴を開け直している様子です。
ほんと、手を加えるのはここぐらいで済みそうなので気が楽です。


というわけで富山港線をやる運びとなりましたが、この線区には中間電動車はおらず、可部線と同じくクモハ+クハの2両編成で運行されていたため、模型ではクモハに動力を仕込む事になります。

動力機構については引き続きMPギヤを採用するつもりなので、初めてエンドウ製のDT13を手に取ってみました。


左が日光、右がエンドウ。
同じ物を模型にしているはずなのに、メーカーによってここまで差が出るとは思いませんでした。

16番鉄道模型業界では常識とされていますが、日光とエンドウでは車軸の長さが異なるため、エンドウの方が台車枠の厚みややに余裕を持てるという点があるわけで、後者の方が立体感がありますね。

エンドウさんはメーカーとして13mmの輪軸なんかも発売されていたはずですから、JM化も考慮された設計と言えるでしょうか。


製作の方はここまで、最後にひとつ。


先日、可部線セットなるモノを発売したボナさんことBONA FIDE PRODUCTから、今度は73系シリーズを単品で販売するという予告が出ています。
床下機器もセットで一両約2万円…
キット構成やエッチング精度が気になりますね。

メーカーホームページのリンクを貼らせてもらうので、よろしければご覧になってください。
ボナさん→ http://www2.odn.ne.jp/bona-fide/