◆相手のことをおもんばかる力
自分も含めて、人は自分の海からものを観ている。
海とは、育ち。
育ちとは、どんな親、どんな家、どんな時代、どんな国、どんな地域、どんな学校、どんなコミュニティ、こんな会社、どんな友人などの中で育ち、どんなことを学び、どんな業界にいて、どんな体験したか?

その違いによって、同じことでも違った解釈をする。
自分が良かったと思うことを選択するし、嫌だったことは回避しようとする。

それが普通だ。

だからこそ、自分がどんな海に育ったのかを知る必要がある。
だからこそ、相手がどんな海に育ったのかを知ることで相手を理解することができる。

でも、他人と似たような体験をすることはあっても同じ全く体験をすることはない。

「同じ釜の飯を食った仲間」というのは、同じ時と場所を共有できた人たちだ。だから、分かり合えてしまうのことが多いのだ。

人の中に入ると、みな海が違う。
だからこそ、相手のことをおもんばかる力が重要になる。

最近、相手のことをおもんばかることができない人が多いと感じることが多々ある。

自分の業界のことを押し付けてくる人もいる。

本気でスポーツをやって、勝ったり負けたりしたことがある人。DVを受けて育った人。
会社を倒産させた人。
離婚した人。
我が子を失ったことがある人。
暗い過去がある人。

自分のみから他人の海を判断はできない。
そこにはおもんばかる心が必要なのだ。