前回の先祖供養WSのお話に引き続き、作成したテキストのなかから、WS内容を紹介していきたいと思います。
今回は「祖霊とオーバソウルについて」
祖霊とオーバーソウルについて
皆さんは「祖霊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
祖霊信仰、祖先崇拝とは亡くなった先祖が生きている者たちに影響を与えているという信仰の体系を指します。
現在では中国、日本(沖縄)、韓国などに見られます。
他の先進国でもかつては存在していましたが、キリスト教やイスラム教などの強力な信仰の体系により、現代ではそれらの宗教に見合った形に置き換えられている国がほとんどのようです。
日本では葬儀、初七日忌、四十九日忌…と法要を行い、死者に供養を施す習慣があります。
そして三十三回忌となると、「弔い上げ」といい、単独人物としての供養は終了となります。
それまで霊として個性を持っていた故人は、死後の成長のプロセスを一段落し、家系の中心を司る「家系を束ねる大きな先祖の霊」という単一の存在に合一化されます。
この存在を「祖霊」と呼びます。
祖霊は清められた先祖の霊として、家の屋敷内や近くの山などに祀られ、その家系を守護し、反映をもたらす神のような存在として敬われます。
日本ではこの祖霊の存在を「ほとけさま」「かみさま」「ご先祖様」などと呼び、意識がおよばない範囲で私たちを守り、導く存在として扱うのです。
祖霊信仰は盆や彼岸の行事などの形をとり、日本全国で共通して見られる信仰であり、縄文時代には環状列石による祖霊崇拝を中心とした祭事や儀式が執り行われていました。
またノウイングの概念で「オーバーソウル」と呼ばれる、すべての魂の転生を観察し、統合するための中央管理の役割を果たす存在が、魂の内側にあります。
個人が覚醒を果たすとき、このオーバーソウルの視点を取り戻すことによって、すべての転生の記憶と能力をひとつの人生の表現として発揮することが可能となります。
そしてこの時、個人の意識は魂の意識領域に大きく開かれると同時に、肉体意識を超え、家系の領域にまで影響を及ぼします。
その影響は、個人が属する家系の直系前後7代が自己覚知(覚醒のひとつ前のプロセス)を果たすというものです。
この個人が覚醒し、家系に影響を及ぼすとき、その血脈の中心にある祖霊は大きな影響を受けます。
このように死後ではなく、意識の拡大によって、祖霊(先祖たちがもつ意識の中心)に触れるとき。私たちは個人と死者という枠組みを超え、家系全体がひとつの方向へ向かう、巨大なエネルギーの表現体としての意識を獲得することが可能となるのです。
7月4日 10時-18時
「ブッダプログラム 先祖供養WS」
このワークショップは
①あなたの家系の流れとブロックを認識し
②先祖たちの総体である「祖霊」が、何を望んでいるかを知り
➂「祖霊」とつながり、エネルギーの滞りを解き放ち、生きる力として使っていく
という一日です。
● 7月4日 ブッダプログラム 先祖供養ワークショップ
僧侶として、先祖供養の本質とその大いなる力についてお伝えし、家系のブロックを解放し、家系の意識の中点である「祖霊」とつながるためのワークを行います。
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