本日夕刻、首相よりTPP参加表明があった。
僕は若干の疑問を抱いている。
それは即刻参加しなければ国益を損ねるという点だ。
確かに一般論として複数で何かを決める場合、いわゆる新参者は肩身が狭いものである。
但し、その絶対的条件は各々の力関係が均等もしくは劣っている場合であり、今回のケースの場合私見として主となる相手国はアメリカのみではないだろうか?
当然、様々な議論の末物事を決定する方策は多数決なのだろうが、参加国は利害関係も、国の風習も、価値観も、何もかも違う訳で、今最優先として議論すべき事は参加するか否かを上記の様な見解で決める事より、参加する事による国益を充分シュミレーションして、総合的に有益と判断すれば良いのではないか?
奇しくも先の総選挙ではTPP参加の是非について大きな争点にもなってなく、実際問題国民(有権者)はこの事についてどう感じているのだろう?
政治家の使命として国益を考える事は当然であるのだが、国民の意に沿わない事を一種の使命として押し進めるのはちょっと乱暴な気がしてならない。
実際の所、様々な見識者が様々な論法を唱え、それを耳にしている国民(僕)は参加の是非について明確な解答が出せないでいる。
きっとそんな国民は沢山いて、局部的に見て明確な反対を表明しているのは、利益を損ねるであろう農業分野の方々位であり、その中でも是非が分かれている現状を考えると軽々に決断する事はどうも勇み足の様なきがするが・・・・
今後の動向が気になって仕方ない。