先日震災から2年が経った。
テレビ各局は特別番組を編成し、各局震災一色の1日だった。
僕はこの現象について少し違和感を感じた。
なぜならあれだけ史上最悪の事態と騒がれたものの、実際この1年はほとんどと言っていい位震災関連の報道がされることもなく、正直な感想としてこのまま風化されるのではないかという雰囲気さえ醸し出していた。
僕にとって震災とはある縁があって、震災当日から救援物資の輸送応援依頼から始まり、初夏には3カ月ほど被災地に滞在してボランティアもした。
先日も被災地に出向きこの目で悲惨な光景を目にしてきた。
その中で感じる事は、なぜ最優先課題として被災地の復興に目を向けないかと言う事。
また、そんな大惨事を巻き起こした原発についてなぜもっと議論されないかと言う事。
先の総選挙でも、本来争点となるべき原発の是非についてはほとんど注目されず、景気回復や政権交代の話題ばかり議論されていた。
本当に寂しい限りである。
同じ日本人として、今なお仮設住宅で帰る場所も無く毎日不安を抱えながら生活している被災者の事をどう考えているのだろうか?
僕はアベノミクスだの経済回復だの騒ぐ前に、しっかりこの大惨事を引き起こした原発について明確な方向性を示す事が最大の国益だと思う。
最後に震災によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。