今週初め、先の消費税増税法案(一体改革)に反対をし、民主党を除籍処分となった小沢元民主党代表が新党を立ち上げた。
この話題は採決以前より取り上げられていたが、どうもマスメディアはあまり良い記事を書こうとしない。
民主党幹部からは『最初に民主党のマニフェストを破ったのは小沢氏だ!』などと痛烈に批判され、各新聞社はまだ新党が出来てもいないのに世論調査で新党に期待するか否かを調査し、いかにも小沢潰しの匂いがする。
個人的な疑問としてはこの行動がもし小沢氏以外の議員であった場合、同様な取り上げ方をするのかいささか疑問である。
どこまで真実なのか解らないが、少なくともこの数年小沢潰しのネガティブキャンペーンばかりが目立っている。
たしかに国会議員が刑事被告人となった事は問題であるが、少なくとも一審判決で無罪となった身であるし、客観的に考えれば『被告人=犯罪者』ではない。
たしかに起訴された被告人の有罪率からして世間の風潮は『被告人=犯罪者』なのかも知れないが、特に今回のケースの場合検察は不起訴であった訳だからここまで騒ぎ立てる事では無い様な気がする。
僕が一番懸念するのはこんな報道ばかりで有権者が政治に不信感を強め、次期総選挙の投票率が下がる事である。
投票率が下がれば既成政党が持つ『組織票』が当落を決める有効打となるのは言うまでもないし、それではいつまで経ってもこの国の政治は変わらない。
『組織票=既得権益・利権』という構図を打ち破らない限り日本の未来は見えて来ないと思う。
僕は以前民主党・自民党両党の選挙に携わった事があるが、それは本当に組織票を基礎票とする争奪戦であった。
あれだけ既得権益を守ろうとする輩が群がって来る光景は本当に見苦しい限りである。
たしかに組織票を持たない小沢新党の面々が次期選挙で勝ち残るのは至難の業だと思う。
しかしその状況下を打破し勝ち残った人はある意味『真の政治家』になる要素がある人ではないだろうか?
今回小沢新党は『党議拘束』を撤廃した。これは画期的な取り組みだと思う。
政党に所属していてもそれぞれの地元の環境は違う訳で、いくら党の方針とは言え有権者の代弁者という立場が担保されなければ地元から選出された意味が無い。
もし党議拘束をかけるのならば、いっその事選挙区制度は廃止をして比例区だけ(支持する政党を選ぶだけ)の選挙にした方が有権者はわかりやすいと思う。
いずれにしても様々な方面からバッシングを受けるという事は反面脅威に感じているという事の裏返しなのだと僕は思っている。
正直今回の小沢氏の行動には期待している。