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前回のつづきです
井の中の蛙大海を知らず
「郷に入っては郷に従え」
確かにそうと思う。
その土地土地でルールやしきたりがある。
でも、桜子が一つだけ
気に食わなかったこと。
それは子育ての口出し。
結婚と同時にに退職した桜子。
もう辞めちゃったんだから
一歳で育休終了!とかないわけです。
3歳までは働かず、
家で我が子と過ごしたいと考えていた。
そしたら親戚やらご近所やら、
「早いうちに保育園に入れて免疫力をつけないと身体強くならない!」
「早いうちに保育園入れないと人見知りして大変になる!」
「〇〇さんとこの孫は、保育園入れるの遅かったから言葉が遅い」
うーん。
我、専業主婦家庭で育って
4歳から幼稚園入ったんだけど
めちゃくちゃ体強いし、
人見知り全くしないんだけどなぁ
娘ちゃん、1歳3ヶ月で言葉発したし、
1歳半で
「mouth」やら「nose」やら
言うてましたがな
井の中の蛙、大海を知らず。
だから、井の中のルールを強いる。
(さっきのはほんの一例ね他にも色々。)
夫くんのように
一度大海原に出た人が戻ってきたら
井戸のスケールに合わないからつまみ出す。
出て行くと決めたときに
「残念だなぁ」
じゃねぇんだよ。
井の中の蛙、大海を知らず
されど空の青さを知る
そこでの幸せのあり方があるのなら
それはそれで良いと思います。
でもね、現状維持は衰退。
これは夫くんがよく言う言葉。
この言葉を桜子が一番最初に聞いた時は、
現状を維持するのにも
努力がいるだろうがー!
と夫くんに反発していましたが(笑)、
この土地に来てよく分かりました。
「現状維持」では衰退するんです。
少しでも現状を変えていかないと。
その証拠に井の中にいた頭の良い蛙は
誰一人、あの町にはいません。
本当勿体無い。
ド田舎でもなく、都会でもない土地で
生まれ育った部外者の私からすると
あんなに素敵な場所が衰退していくなんて
勿体無さすぎると思う。
この連載で何が言いたかったかと言うと、
ずーーーっと同じ場所にとどまっていると
その世界しか知らない、
世界観が物凄く狭い人間になってしまう
ということ。
それともう一つ。
田舎はとっても素敵だし、
田舎の人って、優しい。
野菜くれたり、車乗っけてくれたり、
子守してくれたり、
誰でも話しかけてくれたり?
表面的には助けてくれる。
でも、土壇場で
本当の意味で助けてくれる人、
擁護してくれる人っていなかった。
みんな自分の体裁があるから。
夫くんの件だけではなくて。
子や孫の幸せよりも、町や村の風習や
親戚の体裁を重んじる光景を
目の当たりにしてきた。
出る杭は打たれるから、保身に回る。
いつも思ってた。
己だけが世界と思うなよ、と。
娘ちゃんには広い世界を
知って欲しいと思う母でした。
完。