まだ学生でバイトをしていた頃、その店の送別会で近くにある居酒屋に行った。総勢20名程で、店内は飲めや唄えやのドンチャン騒ぎになった。大笑いする者、怒りだす者、泣いている者と喜怒哀楽のオンパレードであった。
そして、宴も酣になった頃涙、涙のお別れで幕を閉じた。


よくある風景だが、飲み会の余韻が残り、店の外に出てしばし別れを惜しみ、皆なかなか帰ろうとしない。そのせいで、僕たちはある事件に巻き込まれてしまった!


その日、その町では祭が行われていて、町内は酔っ払った町の人達で溢れていた。祭に参加する人達は一様に皆荒くれ者が多い。そんな荒くれ者の中の一グループが、こともあろうか僕たちに文句を言ってくるではないですか!一触即発の空気が流れる。相手は一見暴走族風のガタイの良い兄ちゃん。しかし僕たちは怯まなかった。実は僕たちには学生ボクシング近畿大会1位になった先輩がいた。それを頼みの綱としてか、最年長の自称お洒落でイケメンの先輩、あだ名は仲野氏(仮名)が必要以上に相手を挑発している。
言い合いになり、誰かが血を流さなければ納まりが着かなくなっていた。仲野氏はそろそろボクサーに出てもらい、決着を付けようとその人の名を呼ぶ。しかし、ボクサーはいない。実はこのボクサーめっぽう酒に弱く、酒にKOされていたのである。
切り札のいなくなった僕たちの惨敗はこの時決定した。「おいっチョッキ!」相手の重い声が飛ぶ。(チョッキとは、その日自称お洒落の仲野氏が、怪しげなベストを着ていたからである。)その声を聞き惨敗確定の仲野氏は直立不同。さらに土下座。何とかその場を丸く納めた。



後から聞いた話では、直立不同こそ、ファイティングポーズであり、土下座は怒りの象徴!等とほざいている仲野氏がいたらしい。
頑張れ仲野氏!

数年前僕は居酒屋で働いていた。居酒屋の賄といえば美味しい賄が思い浮かぶ。




その居酒屋でも料理人が腕を揮い、すばらしい賄が多数出てきた。僕たちは毎日のように、美味しい賄を余すことなく食していたのを鮮明に覚えている。それはそれはすばらしい毎日だった。




しかし、僕も人事異動により同系列の違う店舗に移動になった。初日、緊張に緊張を重ねかなり疲れきった頃、待ちに待った賄の時間がやってきた。その店舗の料理人は「今日は歓迎会の意味も含めていつもよりも凝った賄をつくった」と言っていたので、僕の心はかなりの期待に膨れ上がっていた。


そして、その歓迎の意味がこめられた賄が次々と運ばれてくる。それを見た瞬間僕は自分の目を疑うしかなかった・・・

豆腐、豆腐どれを見ても豆腐。料理人曰く、その名も「豆腐づくし」らしい。昼の賄から晩御飯までいったい何時間あると思っているかは解らないが、運ばれてきた賄にはボリュームのボの字もない。それでも僕は味がよければと思いいざ食べてみると、まったく豆腐の味しかしないではないか!「豆腐づくし」というよりは、単なる豆腐を並べただけの状態である。これがこの人の実力?それとも味覚が麻痺しているのか?センスがないだけなのか?色々な憶測が僕の頭の中で駆け巡ったが、善意として受けようと最大限の努力をした。


その日の賄は大して美味しくないものを、感謝の気持ちをこめて美味しいといいながら食べなくてはいけないという極めて過酷な状況だった。


その悲しい宴も終盤に差し掛かろうとしたとき、一線の光が差し掛かった。数店舗を管轄するSVが自分にも賄をと宴に参加しようとしたのだ。お茶を片手に席に着いたSVが最初に言ったことは「何これ?これが賄?」と怒りをあらわにしているではないか。そして「賄勉強しなおす?」と一言。賄の勉強など初めて聞いた。その後しばらく沈黙・・・しばらくして、ぞくぞくと肉達が出てきました!鶴の一声とはこのことである。




賄を勉強させられかけた料理人もかわいそうだが、豆腐づくしを食べさせられた僕たちはもっとかわいそうだった。昔、よく母に料理は味ではない。心を食べるのですよ。などといわれたが、無理ですよ、お母さん。

昔、梅田にある某有名高級ホテルで働いていた頃だ。僕はオープニングスタッフとして入社した。入社の動機は、外資系でオープニングスタッフ、社風が従業員を大切にするというところにあった。実際のルールで誕生日になると、他部署でもどこでも朝礼で紹介されすれ違う従業員から「ハッピーバースデイ!」といわれる。実際に行われているから、たいした徹底ぶりだと感心していた。

しかし、時間がたつにつれ従業員に対する当たりが厳しくなる。勿論厳しいのは社会人として当たり前であると思うが、イビリにも似た単なるストレス発散にしか見えなかった。裏では毎日のように怒鳴りあい、殴り合いが続く。酷いときには鼻の骨が折れそのまま救急車という日もある。



そんな中、どうしても僕には許すことの出来ないことがあった。
外国人のトレーナーの存在である。彼等は治外法権をフルに活用して、弱者である僕たちを利用して英語で怒りストレスを発散していた。
ある日そのストレス発散の対象に僕が選ばれてしまった!英語が喋れない僕は聞き取ることは出来るが、うまく言い返すことが出来ない。あまりにも理不尽なことを言われているので、僕は殴られるのを覚悟で、思わず「ウッサイ」と言ってしまった。
相当の覚悟を決めていた僕の心とは逆に、その外国人はえらい上機嫌で「オッケー」と。どうやら外国人には「イエッサー」と聞こえるよう。それから僕たちは何を言われても「ウッサイ」で返すようになった。ささやかな抵抗である。



そんな毎日が続き、わずかながらストレスを解消していたが、ある日あまりにも腹がたちすぎて思わず「ウッサイ!ボケ!」と言ってしまった。恐る恐る顔を上げると鬼の形相。ボケ!は外国人にも解るみたいで、こっぴどく怒られてしまった。
人を馬鹿にしたツケが回ってきたのだと反省した事件だった。
先日電車内でパトカーを見た。パトカーといっても、本当の車が電車に乗っているのでは無い。パトカーのような髪形のおじさんがいたのだ。

そのおじさんは頭のてっぺんから途中まで黒色、そこから下は白色なのだ。いわゆるチョイ悪おやじ、というわけでなく普通のサラリーマン系。お洒落?そんな事は無い。気になったのでよく観察してみると、カツラなのだ。若いときからの愛用の品なのか、髪の毛?一本一本がくたびれており、間からメッシュのようなものが見える。そして自分の髪の毛は白髪になっているのに、カツラは勿論黒のまま。まさにパトカーだった。


僕は髪の毛が薄くなることは、仕方の無いことだと思うし、いつ自分もと思うと笑えるはずが無い。カツラをつけるのも悪くは無いと思うが、付けるなら付けるで自然な感じでつけてほしい。本来カツラとはハゲを隠すものなのに、自分から自分はカツラですとアピールしているようなもの。各人の自由だが、隠せたら何でもいいのか?極端な話鍋でもいいわけなのか?
どうせするならそれとは解らないよう、自然な感じでするのがお洒落だと思う。まぁ個人の自由だが…笑いをこらえる僕の身にもなってほしい。



僕は将来もし禿げたら、お洒落なハゲを目指して隠すことはしないだろう!たぶん…
お歳暮の季節になると思い出す人がいる。昔の上司に、中元、歳暮をねだる人がいた。
こういったものは贈る側の気持ちのはずなのに、もらうリストを名前入りで配る。例えば山田は今年は海苔を贈れ!のように。そして贈らなければ出世できない。せこすぎる!

また、ある人の結婚式では、クイズ大会の景品が当たらなかったので途中で帰る。せこすぎる!


人としての常識に欠けている。そんな人間にはなりたくない。
人のふり見て我がふり直せ…
僕の親父の鼻の下には、直径5�ぐらいの大きなホクロがある。よく昔鼻糞と言ってからかっては怒られたものだ。


しかし、ある日そのホクロと親父の突然の別れがきてしまった。
その日親父は仕事が休みで、いつも行く散髪屋に行った。昔からの馴染みで、そこでは優先的にやってもらえるらしいが、何故かその日は超の付く満員。仕方がなく親父は待つことにした…

次の方どうぞ。店員の声が響く。親父はまわりを見、次が自分だと確認した。一時間ほど待たされたので、半ば不機嫌に親父はたった。そして席に座り大変なことに気付く。何と自分の担当が、前回きたときには掃除しかさせてもらえなかった新人ではないか!親父は店主に抗議するが大丈夫の一点張り。それには納得できないが、これ以上待たされるよりは…この妥協が親父を悲劇に!


親父の心配をよそに散髪は進んでいく。実はこの新人かなりの成長株で、一人でも安心して見れるまで成長していた。親父もその腕をみて大丈夫やな。そう思うようになっていた。

散髪もおわり鏡で出来映えを確認。なんと、上手ではないか!親父も満足してオッケーサインをおくる。


後は顔剃り…
その時悲劇がおこった。親父の鼻の下から血がボトボトと!そうあのホクロの位置からだ。実は親父のあのホクロは、大きいだけではなく突起していたのだ。新人でなければそれを避けて顔剃りをするのだが、相手は運悪く新人。髭と共にホクロまで剃り落としてしまった!店主と新人はすぐに謝罪。親父は血を流しながらも、馴染みの店なので「ちょうどホクロが取れてよかった」と強がり。血はすぐに止まり、結局応急処置をして帰って来た。怪我はしたが親父はホクロがとれて嬉しかった。鼻の下のホクロが嫌だったらしい。明日から新しい生活が始まる。そんな気持ちでいっぱいだった。




一週間後、親父の鼻の下には、以前よりも少し大きくなってホクロは復活していた!
おそるべし再生能力!
どこの店にいっても、必ず名物客はいると思います。気のいい常連さん、とんでもないクレーマー等々…


宅配ピザ屋で仕事をしていた頃です。その店にも例にもれる事なく沢山の名物客がいました。



その一家は地図にも載っていない、非常に狭い路地の奥に住んでいました。外から見ると3階建ての少し小さめの家なのですが、家の横に壊れそうな階段が付いていて、実は各階毎に別の家族が住んでいるという奇妙な家でした。そしてその一家はかなりたちの悪いクレーマーなのです。
そんな家なので新人に行かすと必ず迷います。その家に電話をして道を聞こうと思っても、受注時に必ず電話は無いとか、公表していないとか、少しキレ口調で言われます。迷うと最後なので勿論新人には行かせませんが、たまたま新人が行くことになってしまった事ありました。




彼は新人といっても手際が良く、仕事の覚えもよかったので店長も何とか行けるだろうと思い、行かしてしまったのです。しかし、それが全ての間違いです。彼は迷ってしまいました。
30分以内、ピザ屋の常識ですが、その新人君が到着したのは34分。ごまかそうと思えばごまかせる数字です。でも彼は新人君。正直に到着時間を伝えてしまいました。
そうなるとクレーマーの餌食です。ピザが遅れたせいで商談に間に合わず、なんと1000万円の商談が潰れてしまったというではないですか!この明らかに嘘とわかるクレームにはその新人も驚きました。こんな嘘有なのかと…!?


結局土間に正座をさせられ1時間監禁。店長では話にならないのでと関西支社長が出てくる始末。
結局クレームを言うのに使った電話代と、1000万円の慰謝料として1万円を払うということで和解できました。


世の中のクレーマーさん達!訳の解らないことを言って、何の罪も無い店員を困らせるのはやめましょう。本当に困りますよ!僕も本当に嫌でした。あっ!その新人は僕でした。
今日仕事でJR西日本を利用しました。
以前からJRを利用する度に、車内アナウンスに疑問を感じていました。

例えば…

ある日、雨で電車が遅れているか何か知らないけれど、駆け込み乗車等でなかなか出発出来ないでやっと出発した後、「次に来る電車に乗ってください」ともう乗ってる客に言う始末。訳が解りません!


そして今日、かなり不愉快なアナウンスを聞いてしまいました。

それは

「○号車は女性専用車両です。男性のお客様はご乗車になれません。」ここまではよく聞くフレーズ。
その後、
「快適な車内作りに御協力ください」と女性の声。


痴漢の加害者は男性。偉そうに踏ん反り返る臭いオッサン。男性に非があるのは明白です。しかし、それを防ぐための女性専用車両のはずです。このアナウンスでは、世の中の男性全てが有害のように聞こえます。それじゃあ何か?男がいたら不快なのか?と思ってしまいました。(過剰にとらえ過ぎかな?)

多くの男性は無害なのに…


一部の男性(痴漢、臭いオッサン等)のせいで出来てしまった女性専用車両。


女性専用車両の案内のはずが、女性のみの快適を訴えてしまってるJR。


かたよった偏見が、社会をより複雑な構造にしていっているように思えてなりません。

僕だけですね。こんなん思うのは…
昔近所にあることで有名な本屋さんがありました。
あることというのは、そこの店長は大柄の毛むくじゃらだったのです。
そんな風貌であったため、大人からは怪しまれ、敬遠されていました。しかし、その店長は大の子供好きで、子供の間では人気者でした。勿論僕も親には大丈夫なん?と言われながらも、頻繁に通う日々が続いていました。



子供たちにとってはまさにオアシス的存在。なくてはならない存在でした。あの事件がおこるまでは…



ある日いつものように大勢の友達と、その本屋に行くと閉まってるではないですか。何の予告もなく…次の日も、また次の日も…
病気?怪我?まさか何かの事件に?
色んな憶測が飛び交いました。




それからその本屋は潰れてしまいました…




真相は、当時世間を騒がせたオ○ム真理教の麻○彰晃と間違われて、任意同行を求められ、しばらく拘束されていたらしいです。いくら風貌があやしくてもそれはないやろ!と思ったのですが、大人達は違います。それ以降、その店長はオウム真理教の人間扱いされ、本屋はたたまなければならないし、引っ越ししなければならなくなりました。


嘘みたいな本当の話です!
4年ほど前、週に一回は彼女と一日中遊んで、その夜はホテルで一泊するといった習慣がありました。

その日はいつも以上によく遊び、よく食べ、そしてよく飲んで、くたくたに疲れていました。
さぁ、あとは適当にホテルを探して眠るだけ。しかし、流石に週末は混んでいて、どこもかしこも「満」の字でいっぱいでした。30分ぐらいホテル探しをし、やっと見つけた「空」の字。しかし、そこは本当に営業してますか?と疑ってしまうぐらい、スリリングな雰囲気のホテルでした。しかし僕たちはかなり疲れていたので、迷う事なくそのホテルに入りました。

中に入ると外観からは想像がつかないくらい小綺麗で、僕たちはそれなりに満足していました。そして他愛もない会話が終わり、眠りにつきました…




一時間くらい経ったのでしょうか、ポタッポタッと何か物音が…
目が覚め起きてみると、天井から水が漏れてきているではないですか!ベットもずぶ濡れで、眠るスペースがほとんど無い状態に…


慌てて僕はフロントに電話をいれ、部屋を変えてもらえるようにお願いをしましたが、空いていないのでそこで我慢しろとのこと。ふざけるなと文句をいったのですが、忙しいと電話を切られるしまつ。他のホテルは満室、僕たちはヘトヘト…
仕方がなくその夜はソファで眠ることに。

次の日の朝文句を言ってやろうとフロントに詰め寄りましたが、担当者がいないの一点張り。料金は通常のまま!ムカつきまくった経験でした。




クレームは未然に防ぐのは当たり前ですが、起こってしまったときの対応方法も同じぐらい大切だと感じました。