そして、宴も酣になった頃涙、涙のお別れで幕を閉じた。
よくある風景だが、飲み会の余韻が残り、店の外に出てしばし別れを惜しみ、皆なかなか帰ろうとしない。そのせいで、僕たちはある事件に巻き込まれてしまった!
その日、その町では祭が行われていて、町内は酔っ払った町の人達で溢れていた。祭に参加する人達は一様に皆荒くれ者が多い。そんな荒くれ者の中の一グループが、こともあろうか僕たちに文句を言ってくるではないですか!一触即発の空気が流れる。相手は一見暴走族風のガタイの良い兄ちゃん。しかし僕たちは怯まなかった。実は僕たちには学生ボクシング近畿大会1位になった先輩がいた。それを頼みの綱としてか、最年長の自称お洒落でイケメンの先輩、あだ名は仲野氏(仮名)が必要以上に相手を挑発している。
言い合いになり、誰かが血を流さなければ納まりが着かなくなっていた。仲野氏はそろそろボクサーに出てもらい、決着を付けようとその人の名を呼ぶ。しかし、ボクサーはいない。実はこのボクサーめっぽう酒に弱く、酒にKOされていたのである。
切り札のいなくなった僕たちの惨敗はこの時決定した。「おいっチョッキ!」相手の重い声が飛ぶ。(チョッキとは、その日自称お洒落の仲野氏が、怪しげなベストを着ていたからである。)その声を聞き惨敗確定の仲野氏は直立不同。さらに土下座。何とかその場を丸く納めた。
後から聞いた話では、直立不同こそ、ファイティングポーズであり、土下座は怒りの象徴!等とほざいている仲野氏がいたらしい。
頑張れ仲野氏!