◆元三大師関連寺院(弐)
(3)薬王山 瑠璃光院 普光寺 別称:小川厄除大師(埼玉県比企郡小川町)No.2
今回の小川町への寺社巡りは日帰りで、横浜からの距離を考えると、小川厄除大師の一山だけを参拝するのが精一杯な行程になっていました。
角大師グッズがあることは調べていましたが、住職不在で授与不可となれば小川町へ来た丸一日が不毛となるため、初めて事前に参拝する日時を電話で連絡させて頂きました。
すると何処かの薄情な寺院とは異なり、待って頂いていた住職は私と美月の遠路参詣を労って丁寧に本堂へ招き入れて下さいました。
寺院不信になりつつあった私達には本当に有難いおもてなしでした。
本堂には色彩も美しい元三大師の御影(HPをご参照下さい)が祀られており、しっかりと手を合わせて感謝の念を伝えさせて頂きました。
さて、いよいよ角大師グッズとのご対面です。
まず角大師護符ですが、これには大小があり、所謂「おとぼけ系」の角大師です。
そして上野寛永寺両大師の護符と並べると、寸分違わぬ描き方であることがわかります。
(寛永寺角大師護符)
天海大僧正が関連する寺院は、上野東叡山寛永寺、日光山輪王寺、川越喜多院などが知られていますが、後述しますが三山ともに角大師の画風は異なっています。
ならば小川厄除大師は寛永寺系列かと思いきや、小川厄除大師の元三大師の御影護符は川越喜多院のものと構図が似ているのです。
(喜多院元三大師)
これは寛永寺と輪王寺に元三大師御影護符がないからかもしれませんが、『相棒』の杉下右京同様、細かいところが気になってしまうのが私の悪い癖です。
そして豆大師護符も小川厄除大師には揃っています。
(小川厄除大師10)
護符3点セットは完璧です。
さてその他の角大師グッズはと言うと、紙製ですがカード形式のお守りと交通安全ステッカーがありました。
(小川厄除大師11)
交通安全ステッカーの現物は鮮やかな朱色なのですが、スキャンしたところ色褪せた彩色になってしまった点をお詫びします。
次に角大師携帯ストラップです。
これも黒の下地に金色で角大師が浮き上がり、滋賀県の湖南三山の一山、岩根山善水寺(後に紹介)のストラップに似ていると思いました。
期待通り小川厄除大師はグッズの宝庫であり、これ以外にも住職の元三大師愛が伝わるグッズが続々と出て来ることになります。