不思議なもので毎年、二三月頃になるとテレビゲームをしたくなる。
今年は就活が予想以上に忙しく、一切やっていないが、ふと昨日やりたくなった。


で、私がやりたくなるゲームというのはスーファミ時代のもの。
マリオシリーズやストⅡ、シムシティ、桃鉄あたりだ。
ダビスタはちょっと根気が要る。


あなたにとって懐かしのゲームはなんですか?と問うと大体その人の世代が分かる。
テレビゲームなんてしたことありませんと云う人はだいたい四十代以上。
ファミリーコンピュータのゲームなら二十代後半から三十代前半。
スーファミだと二十代全般。
プレステなら二十代前半。
プレステ2だと十代後半から二十代前半。
ゲームキューブとかゲームボーイアドバンスとかなら十代後半か。
wiiやプレステ3はまだ懐かしのゲームになっていない。

ちょっと大雑把すぎる区分だというのは重々承知。
あくまでもゲームに詳しくない私の感覚。
これ以外にもメガドライブ、セガサターン、3DO、ネオジオ、ドリームキャストなんてのがあった。
こういうのをやっていたのは本当のゲーヲタという感じがする。


何度か書いてきたことだが、私はスーファミ世代。
そして、任天堂信者だったからそれ以外のハードは殆んどやったことがない。
プレステが世に出たとき、なんだあれはと思った。
そもそも、カセットじゃなくてCDじゃん。円盤じゃん。
あんなもん邪道だよ、なんて思ってた。
が、その後円盤が主流になった。
任天堂はその辺の読みを誤って、長い間辛酸を舐めることになる。
任天堂の衰退はそのまま私のゲームに対する興味の衰退だった。
いま再び、任天堂は息を吹き返し、業界で一人勝ちの状態になった。

だが、私のゲーム魂が息を吹き返すことはなかった。

今流行りのwiiはもはやテレビゲームではないし、ニンテンドーDSは若干興味を惹くものがあるが、どうも本腰をいれてやりたいとも思わない。
プレステ3に至っては興味すら湧かない。

というのも私はゲームにリアルな映像や複雑な設定を求めていない。
ドラクエの音楽を作曲したすぎやまこういち先生も云っていたようにゲームはすべてシンプル・イズ・ベストだ。
複雑になればなるほどツマラナクなる。

将棋の歴史がそれを証明している。

将棋はかつて小将棋、中将棋、大将棋などがあって名前の通り小から中、中から大になるにつれ升目の数も増えて、ルールも複雑になっていく。
それからさらに複雑になって天竺大将棋(16×16マス)、大大将棋(17×17マス)、摩訶大大将棋(19×19マス)、泰将棋(25×25マス)、大局将棋(36×36=1296)なんてものが出来た。
それで、複雑すぎてツマラナイから誰もやる人がいなくなり、小将棋だけが生き残りこれがいまの本将棋の元になっている。


そんなわけで、私がいま一番やりたいゲームはファミリーコンピュータのゲームだ。
ファミコンはもう新品ではハードもソフトも売っていないが、中古屋に行けばソフトが手に入るし、電気店に行けばファミリーコンピュータそっくりの機械を売っている。(あれ、一体なんなんだろう?)


ま、暇が出来たらファミコンに手を出してみようかな。