こんにちは、ふじおです。
5月14日(日)、岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)で開催された「コクレアケアセンター岡山 ミニ講座」に参加してきました。
講座は2演題ありました。
1.講演①「セルフアドボカシーについて」 藤吉昭江先生(キッズ*ファースト)
2.講演②「大人になるまでに身につけておきたいこと」 菅谷明子先生(岡大病院耳鼻咽喉・頭頸部外科)
講演①の「セルフアドボカシー」とは、日本語では「自己権利擁護」と訳されます。
ちょっと難しい用語ですね
キッズ*ファーストでは「障害の為に困っていること、助けて欲しいこと、を自分の力でエレガントに主張できること」と伝えているそうです。
この「エレガントに主張」という所がミソです
「エレガント」とは「上品で簡潔な」こと・人です。
自分の「困っていること」「してほしい配慮」を、横柄な態度ではなく(押しつけがましくなく、謙虚に)、でも受け身になりすぎないで(自分から積極的に)、要望できるのことです。
そういったコミュニケーション能力を小学生の内から少しずつ身につけたいモノです。
親として、そういった機会をつくってあげることも必要なのではないでしょうか?
なお、講演テーマのセルフアドボカシーについては、以前ブログにも紹介したので、そちらも参考にして下さい。
そしてもう一つ大切なことは、コミュニケーションパートナーをつくることです。
就学時期は友人や先生、社会人となってからは同僚や家族などです。
聴覚障害者のことを理解し、必要なサポートをしてくれるコミュニケーションパートナーは、日常生活を送る上でかけがえのない存在です。
そういったコミュニケーションパートナーを見つける能力も身につけたいですね。
講演②では、大人になるまでに身につけておきたいことについての話でした。
「子どもたちが就業するまでに身につけておきたい技術」として3段階に分けます。
1.ライフスキル:生活のために基本として必要な技術(食事、みだしなみなど)
2.ソフトスキル:社会生活を送る上で必要な技術(時間を守る、コミュニケーションなど)
3.ハードスキル:就業上必要な技術(パソコンを操作するなど)
まず1のライフスキルは、就学前には身につけたいスキルです。
3のハードスキルは、中・高等学校までにはある程度身につけたいスキルです。
1~3を学齢の段階的に身につけていきたいモノです。
そして「社会にでて仕事をするうえで求められるもの6つの力」として、
(ア)人として基本の力(誠実さやマナーなど)
(イ)コミュニケーション力
(ウ)健康・体力
(エ)生活力(身の回りのことが自分でできる、金銭管理)
(オ)基礎学力
(カ)忍耐力(折れない心・くじけない心)
特に(カ)の忍耐力は、つらいことでも耐えて乗り越える力のことで、長い人生の中で、ぜひ身につけておきたい能力です。
(アニメ「SPY✕FAMILY」より)
イーデン校のヘンダーソン先生に「エレガント!」と言ってもらえるように、セルフアドボカシーと折れない心を育んでいきましょう