こんにちは、ふじおです。
本日はZoomのオンラインで開催されたキッズ*ファースト主催の「こどもたちのことばとこころをはぐくむ講演会9 マターナルセンシティビティ」に参加しました
講師は早島クリニックの院長で、キッズ*ファーストの理事長でもある福島邦博先生です。
今回のテーマは「マターナルセンシティビティ」について
「マターナル(maternal)」とは「母親の」という意味、マタニティー(maternity=母性・妊婦)の関連語ですね。
「センシティビティ(sensitivity)」とは「感受性」という意味、センス(sense=感覚)の派生語です。
つまり、「マターナル センシティビティ」とは、直訳すれば「母親の感受性」ということですが、ここでは広く「母親をはじめ子どもと対応する養育者
の子ども
を察知する力」という意味合いでしょう。
保護者や支援者が、子どもの心の動きにどうやって気を配るか、子どものサインをどう察知し、それに適切な声かけや行動をするかということがテーマでした。
一昔前に「ベビーサイン」ということが取りざたされましたが、それは乳幼児期だけでなく学齢期に入っても子どものサインを読み解くことが必要だということですね。
福島先生はマターナル センシティビティの4つの要素として、
①子どものシグナルに気がつく
②的確に解釈する
③適切に反応する
④迅速に反応する
を説明されました。
①子どもの言動(シグナル、サイン)に対して、なぜそのような言動したのかを子ども
の視点に立って、その意味するものを②正確に読み解き、③適切なタイミングで、④適切なやり方で迅速に対応するということです。
しかし、言葉で言うのは簡単ですが、実践となるとこれはなかなか難しい
日常生活のなかで、子どもが発するサインを敏感に察知し、それに対してネガティヴな言葉で返すのではなく、会話のなかで
ポジティヴな言葉で子どものサインを適切な言葉で、即時に返す。
一朝一夕にできることではありませんが、日常的にそれを意識し、ポジティヴな声かけができるように少しずつ身につけるしかありません
昨日キッズ*ファーストに娘を訓練に連れて行ったのですが、待っている1時間の間に読もうと思ってたまたま持参していた『マンガでわかる子どもが一週間で変わる親の「この一言」』(波多野ミキ著・三笠書房)は、ポジティヴな声かけのスキルを意識する参考になるなと思いました。
この本は波多野さんの『子どもが一週間で変わる親の「この一言」』(知的生きかた文庫)のマンガ版で、読むのには取っつきやすいと思います。
興味のある方は、読んでみて下さい
このブログでも、何度か書きましたが、私は「子育ては見守りと寄り添い」だと主張してきました
昨日娘を連れていく車のなかで、ふと「子どもに心を寄せる」という言葉が思い浮かびました。
「子どもに心を寄せる」ことが見守りであり、寄り添いであることを端的に表すフレーズを思いついたのです
今回の講演のテーマである「マターナル センシティビティ=子どもの心の動きに寄り添う力」に相通じていて、不思議なセレンディピティを感じました