今、清原達郎氏が書いた「わが投資術」を読み進めていて、半分程度読み終えたところです。清原氏はK1ファンドというヘッジファンドを率いて25年間で93倍のパフォーマンスを叩き出したやり手のファンドマネージャです。
本書では清原氏が全人生で得た株式投資のノウハウが明かされており、単に投資テクニックを学ぶだけでなく、投資とは何か、そして如何にして賢明な投資家になるかを深く理解するための書籍となっています。
清原氏は「割安小型成長株」への投資を得意としており、その「割安」を判断する基準は「ネットキャッシュ比率」などを元に判定します。「ネットキャッシュ」とは会社が赤字になろうがなるまいが同じ値段で売れる資産がどれほどあるかであり、以下で求められます。
「ネットキャッシュ」=流動資産+投資有価証券x70%-負債
「ネットキャッシュ比率」=ネットキャッシュ/時価総額
「ネットキャッシュ比率」が1以上だと「会社がただで買えるほど割安」ということです。
よく「割安」を判断する基準として「PBR」がありますが、純資産には工場や機械設備などの固定資産が含まれており、すぐには現金化できず、本書では「PBR」は割安を判断する上で「役に立たない」としています。