以前のブログを
記憶されている方もいると
思いますが
2016年10月29日に
つむぎから
京都の個人ボランティア
「増山珠美」に
譲渡した犬が
劣悪な環境のもと
命を落とすという
最悪な事態が起きました
増山は
他県から沢山の犬猫を
受け入れており
被害に遭った団体も
数多くいました
明らかに
個人で世話をするには
常識を超えている頭数の
犬猫を受け入れ
酷いケースだと
空輸されてきたままの状態で
クレートから出して貰う事もなく
命を落とした犬猫もいました
動物の虐待は
日本全国で起きており
ニュースで目にする事も多いですが
結局は
虐待された動物の無念を晴らす
ような結末にはなっていないのが
現実です
虐待した人間に対して
厳しい法の裁きが
下される事が
ほぼありません
動物達は命を脅かされているのに
それに対する罰が
信じられないほど軽いのです
この事件も
数十か数百かわからない
殺害行為がありましたが
京都検察庁はこれについて
不処分としました
生きている
28匹の犬猫と
1匹の餓死した猫だけに対し
略式裁判で
罰金30万円だけという
結果で終わりました
いくら
動愛法で
殺傷罪が
懲役5年以下
罰金500万円以下
餌や水を与えない虐待が
懲役1年以下
罰金100万円以下
の法律が作られても
刑事裁判では
基本的には不処分となり
罰せられていません
更に裁判を躊躇う人が多い事
動物の裁判に
積極的な弁護士さんが少ない事等の
理由が重なり
動物達の命を守る仕組みが
日本では遅れているのです
今回裁判を起こす決心を
しましたが
結局
原告となった愛護団体は
つむぎだけでした
裁判をするには
請け負って下さる弁護士さんを
探し
必要な証拠を集め
そういった諸々
断念される方が多いと
思います
たまたま私達の団体が関わり
尊い命が奪われました
つむぎっ子で犠牲になったのは
1頭だけですが
この件では
判別できただけでも
52頭の命が犠牲になり
更に
今まで起きている
数々の虐待案件も考えると
計り知れない数の動物達の命が
人間の手によって
奪われています
この現実を変える為にも
裁判に踏み切る事にしました
今回の裁判で
動物達の命に寄り添い
全ての命が平等である事を
多くの人に知って貰いたいです
この裁判を請け負って下さる
弁護士の植田先生は
ご自身も
行政収容犬猫や
警察収容犬の引き出しをしており
動物愛護に対する思い入れが
強い方です
過去にも
動物絡みの相談は受けても
裁判まで進展する事は少なく
やはり躊躇→断念という
事例も沢山あったそうです
この裁判では
榊原先生・向井先生の
両弁護士と共に
3名で弁護団を組み
当事件の刑事裁判で使用した
自宅内の写真
ビニール袋の中の遺骸の写真等の
膨大な証拠を使い
この民事訴訟に
取り組んでいます
そして今回もう一つの
救いの手がありました
この事件に心痛めた
神奈川県在住の方が
裁判費用の寄付を
してくださいました
多くの動物達の無念と
同じ気持ちで動物愛護の仕組みを
変えていこうと
思ってくれている方々の思いを
胸に
動き出しました
今月
大阪地裁での
第一回目の裁判が開かれ
やっと
スタート地点に立ちました
今後も
裁判は続きます
公開法廷になっており
どなたにも
傍聴する権利があります
コロナ禍で
裁判所に足を運ぶ事が
難しい状況ではありますが
この裁判の行く末を
見守っていてください
動物達を守る為
一石を投じる事が出来れば
幸いです
四日市動物愛護団体つむぎ
代表 服部千賀子