あれ?東京モーターショーがあれだけ電気自動車やハイブリットやエコカーに終始していたのに、こちら東京オートサロンでは、それを微塵も感じさせないものでした。
台数ベースでは圧倒的なシェアを奪うであろうエコカーですが、この業界では半ば無視されて進むのかもしれません。
近い将来、エコカー以外は作っても儲からなくなるため、メーカーは極めてニッチな市場をターゲットにせざるを得ません。
その代表がフェラーリやランボルギーにといったスポーツカーか、ロールスロイスやベントレーといった超高級車です。
オートサロンは金持ちか徹底した趣味嗜好のユーザーのみを対象とするしかありません。
また、昔のように、こうした高級感や趣味的自動車に対する憧れやステータスも失われつつあるのが現状です。
さらに日本は政治の体たらくから来た大不況の真っ只中であり、東日本大震災復興もろくに進んでいません。
そんな中で、車に遊びや趣味を持ち込めるユーザーは極めて限られてくるでしょう。
つまり、東京オートサロン自身のすそのは広がりにくく、縮小する方向にあります。
もちろん、一度に狭まるわけではなく、今後3年後あたりがひとつの転機となるでしょう。
では、どうすれば、そうした閉塞感を打破できるのか。
ひとつは、トヨタが進めている若者に免許を取って貰えるように促すこと。
そして、車が乗って楽しい、走って楽しい空間であることを認知してもらうことでしょう。
また、市場として、日本だけではなく、中国や東南アジアの新興国を意識していくことが重要です。
彼らは必ず日本の自動車文化を追いかけてくるでしょう。
キーワードはグローバリズム。それに乗り遅れた企業は生き残れません。