沖縄 糸数城跡 | 西野のつまみ食いブログ

西野のつまみ食いブログ

色々な人やお店の情報を、個人のうがった視点から見て行きます。

沖縄県 南城市 知念半島から西へ延びる琉球石灰岩の崖上に築かれているお城(グスク跡)、世界遺産の指定はされてませんが、史跡名勝天然記念物として見所のある場所です。

 

 

沖縄のお城はどこに行っても景色が良いのですが、ここも他と同様で、知念半島の崖上にあるため景色が素晴らしかったです。

 

 

築城年代は不明ですが、玉城按司が二男を大城按司に、三男を糸数按司に任じたという伝説があり、おそらく「三山分立時代」の初期14世紀前半の築城だろうと看板に書いてありました。

 

「文化財オンラインよりの写真」

 

下の写真は、上の全体写真の右端部分で、「アザナ」と呼ばれる見張りと展望をかねた物見櫓」と言われています。

 

写真では少し小さく見えますが高さが5〜6mほどで、大地の上に斜めに突き出し迫力もあり、最初に目に入った時に思わず「凄い!」と声に出ました。

 

 

ここのお城の石垣は基本、琉球石灰岩による野面積みと切石積みを絶妙に組み合わせ構成し、とにかく石積みの技術が高いのが判ります。

 

そもそも本土のお城は、14世紀にここまで立派な石垣の技術はまだ無かったのではないかな?

 

戦争によって破壊された場所もあると看板に書いてありましたが、城の遺構の大部分が保存され修復もされてるので、もっとメジャーな場所であってもおかしくないですね。

 

 

全体的に長い石積みが残っているので、万里の長城みたいだと表現される方もいます。

 

個人的にも大変印象に残る場所でしたし、世界遺産である「勝連城」よりこちらの方が好きでした。

 


燃えてしまった首里城のように大きいお城ではありませんが、石の変化も大変楽しめるし、沖縄の城の特徴である石積みの曲線美も存分に味わえます。

 

また近隣には高層ビルなど全くない環境ですから、青い空と石垣のコントラストも素晴らしかったな〜。

 

ちなみに訪問は11月です

 

この四角く見えるアザナ(物見櫓)を内部から見ると、こんな感じです。

 

表も裏も迫力ある場所だと思いませんか?

 

ほんとカッコよかった〜

 

ただ残念だったのは、少し前に石垣に登った人が落下し怪我したそうで、上に登るのは禁止とバリケードが作られており、あらゆる場所に登り行けなかった……

 

でも沖縄の歴史を知る上で、大変貴重な存在であるし、何より遺構がしっかり残せていることに大感激でした。

あまり期待せずに行ったのですが、いい意味で裏切られました!!

お城好きな人はこの古城に行く価値はあると思いますし、見るべきだと思いますよ。