世界的に有名なトゥルム遺跡の影に隠れて

ほとんど忘れされている遺跡が

トゥルムにはあります。

 

それが、シェルハ(Xelha)遺跡です。

 

シェルハという地名は、

以前ご紹介したシカレグループが運営する

巨大なテーマパーク「シェルハ」で有名です。

 

こちらのシェルハ紹介ビデオは

メキシコ中を旅行しまくって

Vlogを投稿しているカップルチャンネルさんのものです。

 

こちらは、プラヤデルカルメン在住のYoutuber Chachoさんのビデオ。

彼は、カンクン、プラヤデルカルメン、トゥルム近辺のビーチを

毎日のように取材して、日々の海藻漂着とかの様子を

教えてくれるとても貴重なYoutuberさんです。

あまりお金がかからないビーチを選んでいると思ったら

シェルハのビデオもありましたので、ご紹介します。

 

シェルハは海洋公園ですが

入場料を払えば

飲み放題&食べ放題という

全てのサービスが含まれたアミューズメントパークです。

 

子供達が遊べるアクティビティもたくさんあって

家族づれにとても人気がある施設です。

 

しかし!

私がご紹介するのは

この海洋公園ではなく、

その隣にある、マヤの遺跡「シェルハ」です。

 

以前にもご紹介はしておりますが

約1年ぶりに行きましたので、再度アップしてみます。

 

場所はこちらです。

 

入口が本当にわかりにくいので、注意が必要です。

(看板がほとんど日に焼けてしまって、ただの白い板になっているため。笑)

 

駐車場に停めると、この看板があります。

しかし、これもかなり薄くなりましたね・・・そのうち消えそう・・・

 

駐車場に車を停めてすぐのところに

管理棟があります。トイレなども完備。

こちらも入場料は90ペソ

 

案内板は相変わらず。

 

こちらが全体の地図になります。

管理棟の近くに建物が固まっており、

そこから、サクベ(マヤの道)が伸びて

セノーテへとつながっています。

 

園内は道が綺麗に整備されていますので

歩道に沿って歩けば、迷いません!

この日は少し曇っていたこともあり

蚊が多かったです・・・・

とはいえ、夏はもっと多いと思うので、マシな方だとは思いますが・・。

トゥルム遺跡よりも断然蚊が多いと思うので

蚊除けスプレーなどを持っていくといいと思います。

 

 

 

こちらが最初に出てくる建物。

一部修復されていますが、

生えている木が、あまりにも芸術的なので

そのまま残しているのでしょうか?笑

 

まるで竪琴のように生えている感じが

面白いですよね・・・

 

こうやってマヤの建造物たちは、

ジャングルの中に埋もれていったんだな・・・と思うと

自然の力の凄さに、感動してしまいます。

 

****

 

シェルハ遺跡の見どころは、大きく分けて3つありますが

そのうちの一つ目が、

紀元後300年−600年の間に描かれた壁画が

そのまま残っている場所です。

 

建物はこのようにサカテの屋根で守られています。


こちらがその鳥の壁画。

すぐ後ろに見えるのが、国道307号線でして

道からもこの建物は見ることができます。

 

色彩を調整してみました。

赤い塗料で鳥が描かれているのがわかります。

 

そして面白いことにこの壁の真後ろには

また別の壁画があります。

こんな素敵な壁画が

部屋中に描かれていたかと思うと

ワクワクしますね!

 

こちらも色彩を調整してみました。

赤だけではなく、青い塗料が使われていたことがわかりますね?

素晴らしい!!

 

手前のところにも、彩色された漆喰が残っているところがありましたので

撮影してみました。

赤と黒とグレー?でしょうか。。。。

 

漆喰に描かれた壁画といえば

トゥルム遺跡のフレスコ画の神殿があります。

 

こちらです(建物が崩れそうなので補強されています)。

 

補強器具の裏側にフラスコ画があるのですが

何せみづらい・・・・

 

しかも、こちらのフラスコ画は、時代がかなり新しいものであり

シェルはの物とは800年ぐらいの開きがあります。

 

というわけで、シェルハ遺跡にきたら

是非とも、この美しい壁画を

みていただきたいと思います!

 

****

 

次なるシェルハ遺跡の見どころはセノーテ

 

サクべ(Sacbe)というマヤの道を歩いて5分ぐらいのところにあります。

 

道はきれいに整備されていますが

蛇とか蟻とか色々いるので

きをつけながら歩いて下さい!

 

サクべを抜けたところに現れるのがこのセノーテ。

とっても美しい♪

とはいえ、多分、生け贄とかを捧げたはずなので

ちょっと不気味な感じはします。笑

 

シックスセンスが発達している人がいくと

「ちょっと怖い」と言いますので

きっと、何らか儀式が行われていたのでしょう・・・。

 

 

 

そして、シェルハ遺跡の三つ目の見どころが

セノーテのほとりにあるこの小さな建物

 

見た目はシンプルで小さな建物ですが

中を見ると、

ジャガーの壁画が!

 

 

かなり修復(補修)されているんですけれど

でも何とも可愛らしいジャガーですね?

 

このジャガーがどうしてこんなポーズを取っているのかについては

以前のブログで解説していますので

ご興味のある方は、そちらをご覧ください。

 

ちなみにこのジャガーの壁画は、比較的新しいもので

紀元後1200年から1450年ぐらいのものです。

 

ジャガーの壁画があるあたりの建物は

全て、東海岸様式の特徴があるからです。

 

このように、

上にいくに従って、大きくなるタイプの建物は

東海岸様式の典型です。

 

これ、傾いているわけじゃなくて

元々こういうふうに作ったらしいんです。

 

普通は、土台を大きくして、上を小さくするはずなのに

面白いデザインですよね。

 

以上で、今回のシェルハ遺跡解説を終わります。

 

本当にマイナーな遺跡ですけれど

ここならではのものがいっぱいあるので

是非とも訪れていただきたい遺跡です!