私がメキシコに来た頃(2014年)から

Ichkabal(イシュカバル)というマヤ遺跡が一般公開される・・・という話を

何度も何度も何度も聞いていました。

 

しかしながら、

公式にオープンしたという情報が

全くないままでした。

 

2010年に発表されたINAHのビデオ。

当時の様子がわかります。

 

こちらは2012年に発表されたINAHのビデオ

 

 

場所はこちら。トゥルムからは車で4時間ぐらいのところにあります。

バカラル湖の近くです。

 

イシュカバル遺跡は、1995年に発見されましたが

(1930年代にはすでに記述はあったようですが・・・)

なかなかその全貌が明らかになりませんでした。

なぜなら直径60kmに及ぶ範囲に建物が点在している巨大遺跡だからです。

 

 

 
ビデオやら記事やらをまとめたところによりますと
イシュカバルは、チチェンイッツァやウシュマルとかよりもさらに古い
紀元前200年から紀元後300年という
マヤの先古典期・原古典期から建築が進められ
その後、紀元後900年ぐらいに、なんらかの理由によって
放棄されたと考えられています。
(この地域の他のマヤ遺跡と同様に・・・)
 
どこかの記事で書いてあったのは
これまで最も古いと言われるマヤ遺跡は
グアテマラにあるEl Mirador(エルミラドール)ですが
それと同じか、それよりも古いのでは?ということでした。
 
それはすごい発見!
 

一番高いピラミッドは、高さが46メートルもあって

まさにカラクムル遺跡のピラミッドとほぼ同じ高さです!

 

イシュカバル遺跡は、

バカラル湖からすぐのところにあり

また、ジバンチェ(Dzibanche)遺跡とたったの9キロしか離れていません。

 

 

もちろん、ジバンチェ遺跡とイシュカバル遺跡の間は

完全なジャングルで、道が繋がっていませんので

実際に車で行こうとすると

ものすごい遠回りをすることになるんですが、地理的には非常に近いんですよね!

 

ジバンチェ遺跡も

かなり広大な都市で

カラクムルで最大勢力となったカーン王朝が

元々治めていた土地だとも言われています。

 

距離からいっても

ジバンチェとイシュカバルに交流があったとしても

全く不思議ではありません。

交流だったのか、交戦だったのかはわかりませんが・・・汗

 

****

 

 

バカラルの中心街から、イシュカバル遺跡がある場所までは

トータルで42km程度の道のりです。

 

で、そのうちの21キロは(El Suspiroまで)、

すでに舗装道路となっているんですが(穴は空いてるけど)

そこからの約21キロの道のりは、

未舗装の上、石がゴロゴロとした恐ろしい道で、

時速20キロ出せるか出せないか・・・という状態なのです。

 

したがって、この最後の21キロを綺麗に整備しましょう・・・という声明が

メキシコ大統領のAMLOさんから発表されたりしています。

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 
要するに、マヤ鉄道の駅がバカラル湖のすぐ近くにできるので
その駅から、イシュカバル遺跡まで
簡単に行けるようにしよう!ってことです。
直線距離だと40キロですから
未舗装分の道路を
綺麗に舗装すれば、
30−40分程度で行かれるようになるわけですからね。
 
メキシコ大統領のAMLO氏は
とにかくこのマヤ鉄道のプロジェクトを成功させたいということで
周辺遺跡の整備も急いでいるようです。
 
 
で。。。
 
このイシュカバル遺跡なんですが
いつ一般公開するのかな?と思って
ずっと待っていたのですが
なかなかその情報が来ず、
 
しかも、Google Mapを見たら
数週間前に行った人のレビューがあったりするので
「もしかして、クルバ遺跡みたいに
行ってみたら意外と入れちゃったりするのかな?」
と思って、
強行突破してみることにしました。笑
 
クルバ遺跡も
いまだにINAHによる正式な一般公開はされていないのですが
エヒードという地主が勝手にオープンしているので
中を見ることができるんです。
(その代わり、INAHの管轄ではないので、日曜日にメキシコ人が行っても入場無料になることはない)
 
 
*****
 
事前情報で聞いていた通り
バカラルから舗装道路を20キロほど西へ向かい
その後El Surpiroという集落で未舗装の道に入りました。
 
そこからは、本当にひどいガタガタの道でした・・・泣
 
絶対にすれ違えない細い道で
石がゴロゴロ・・・
少し道が良いところで、時速30kmぐらい出せましたが
ほとんどは時速15−20kmぐらいで走らざるを得ない状態でした。
 
したがって、たった20キロの道のりを
1時間近くかけて走ることに・・・・
 
大統領の提案通り、道は改善していただけるとありがたいです・・・・笑
 
そして、Google Mapで、遺跡まであと4キロとなった時
目の前に巨大な倒木が・・・
 
 
もはやここまで?かと思いましたけど
ほとんどが葉っぱの部分だったので、なんとか脇に押しのけて
通ることができました。
 
すでに40分以上運転していたので
ここで引き返すわけには行かない!と思ったので、
根性で椰子の木を動かしました。笑
 
そして地図上では「遺跡まであと3km」のところに迫った時
なんと車の侵入を止めるバーが・・・。
 
持ち上げようかと思いましたが
鍵がかかっていたので
どうにもなりません。
どうやら車をここに置いていくしかなさそうです。
 
ちゃんと看板が出ていますので、ここで間違いありません。
 
仕方がなく、空き地に車を止め、
水などを持って、歩き出しました。
 
Google Map上は、あと3キロぐらいあるってなってるけど
どのぐらい歩くんでしょう・・・
1時間歩いても辿り着けなかったら諦めよう・・・という覚悟で
行ってみました。
 
歩いても歩いても同じような道が続き・・・
蛇がいたりして、不安になりながら、炎天下を歩き続けました。
 
20分ぐらい歩いて、矢印発見!
しかし、あと何キロかはわからない・・・笑
 
しばらくすると、展望台みたいなのが見えてきました。
高いところは大好きだし、面白そうだけど
手入れが行き届いていないみたいで
ちょっと怖かったので、登りませんでした。
 
私の足で45分ぐらい歩いたところで
ようやく、イシュカバル遺跡の入り口に到着!!
1時間かからずに到着してよかった!笑
 
恐る恐る、遺跡の中へと入ってみましたが
誰もいない・・・
係員もいないし、発掘作業している人もいない・・・
特にチケットのゲートもない・・・・
 
入口にはボロボロの看板がありました。
現在、見学できるのはこの5つの建物のようです。
 
地図を拡大してみましたが
1と番号が振られている建物が
一番大きそう・・・・
 
でもネットの記事で検索したのを見ると、
建造物4というのが最も高くて46メートルもあるみたいです。
 
他の地域の遺跡と違うのは
セノーテではなくて、アグアーダ(Aguada)と呼ばれる池があることです。
 
これです!
これは、
マヤの時代に作られた貯水池のようです!
雨水を貯めるチュルトゥンという仕組みは
何度も見てきましたが
貯水池を作った遺跡は、見たことなかったかも・・
それだけ、ここは水が豊富だったのかもしれませんね。
 
アグアーダの脇にはもうちょっと綺麗な看板が出ていました!
 
地図を拡大しました。
建造物1が一番大きい建物っぽいので(いろんな情報を総合すると、一辺が200メートルほどあるらしい)
まずはそれに向かってみたいと思います。

しかしながら、
ちょっと文章が長くなってしまったので
次の記事でご紹介していきます!